痛恨の敗戦で首位と勝点11差。リーグ3連覇へ窮地に立たされた川崎に今、何が必要なのか

2019年09月02日 本田健介(サッカーダイジェスト)

指揮官はメンタル面の回復が必要だと説明

C大阪戦で今季4敗目を喫した川崎。6戦未勝利となった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J125節]C大阪2-1川崎/9月1日/長居
 
 厳しい結果を突き付けられた。リーグ3連覇を目指す川崎は、25節にアウェーでC大阪と対戦したが、1-2で敗戦。これで6戦未勝利となり、首位のFC東京とは勝点11差。順位は5位へ後退した。残り9戦という状況を考えれば、非常に厳しい立場に追い込まれたと言わざるを得ないだろう。
 
 必勝を喫したC大阪戦は、開始2分に課題のセットプレーから失点。13分に阿部浩之のゴールで同点に追い付き、その後は「ほぼハーフコートでできた」(中村憲剛)とC大阪を押し込んで、相手のカウンターの芽も摘み取るなど、復調の気配を感じさせた。
 
 しかし、後半立ち上がりにC大阪の攻撃を受けてしまうと、54分に勝ち越し弾を奪われ、レアンドロ・ダミアンらの投入も実らずに、今季4敗目を喫した。
 
 王者はなぜもがき苦しんでいるのか。試合後には小林悠、中村、鬼木達監督に話を訊くと、それぞれチームの課題と今後の修正ポイントを語ってくれた。
 
 まず「気持ちの回復がすごく重要だと思います」と話すのは鬼木監督だ。指揮官はメンタル面が弱っていることを問題に挙げ、「想像以上に3連覇を目指す中でプレッシャーも感じていますし、開き直りというか、気持ちをフレッシュにしないと、思い切ったプレーができないはずです。そこは働きかけたいです」と語る。
 
 一方、開始早々のセットプレーでの失点を「集中していたはずなんですが、ああいう風にやられてしまう。もう一回、一人ひとりが考え直さなくてはいけないと思います」と悔いたキャプテンの小林は「難しくしているのは自分たち」と現状を説明。
 
「まずは勝たないとなにも始まらない。ルヴァンカップ(9月4日に名古屋との準々決勝第1戦を迎える)を挟みますが、まずは勝つこと。そうすれば上手く進むはずですし、そのための準備をしっかり話し合って進めていきたいです」と気丈に振る舞った。

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