3バック導入で久保建英の立ち位置は? R・マドリーの「最新序列」をチェック!

2019年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレシーズンマッチでは大型補強の効果が見えず

レアル・マドリーの最新陣容と序列。(C)SOCCER DIGEST

 昨シーズンは、二度の指揮官更迭の末、3月にジネディーヌ・ジダン監督が約9か月ぶりに電撃復帰を果たしたレアル・マドリー。"第2次ジダン政権"の本格スタートを支えるべく、夏のメルカートでは、エデン・アザール(←チェルシー)、ルカ・ヨビッチ(←フランクフルト)、エデル・ミリタン(←ポルト)ら実力派を次々に獲得する大型補強を敢行した。

 しかし、プレシーズンマッチでは7試合で2勝2分け3敗(PK戦は引き分け扱い)と、結果・内容とも振るわず。昨シーズンの不調からいまだに抜け出せていない印象だ。

 とりわけ失点を重ねた守備を立て直すため、フランス人指揮官はテストマッチ最後の2試合で3バックを採用。この3-5-2であれば、アザールとマルセロの守備の負担を軽くできるうえ、ウイングを置かないため、マルコ・アセンシオの長期離脱でレギュラー不在となっている右翼の人選に頭を悩ませる必要もない。

 マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバをはじめ、さらなる補強も考えられ、このシステムをどこまで継続するかは分からないが、セルタとのリーグ開幕戦(現地時間17日)が迫っているこのタイミングで、新機軸での序列を整理してみた。
 
 GKは昨シーズンと同様にティボー・クルトワが正守護神を務める。とはいえ、プレシーズンマッチでは目立っていたのはむしろ控えのケイラー・ナバスのほうで、定位置奪還を虎視眈々と狙っている。

 新たに導入した3バックは、ラファエル・ヴァランヌ、セルヒオ・ラモス、そして新加入のE・ミリタンで形成。ベンチに守備職人のナチョが控えているのは心強いとはいえ、バックアッパーは事実上このスペイン代表DFのみ。移籍市場がクローズする前に、もう1枚は欲しいところだ。

 手薄なのは、中盤も同じだ。カゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチという鉄板のレギュラー3人をバックアップする、ターンオーバー要員は心許ない。アンカーが担えるのはフェデリコ・バルベルデのみで、インサイドハーフ(トップ下)もイスコはともかく、放出を画策しながら"売れ残っている"ハメスは指揮官の信頼を勝ち得ていない。

 カスティージャ登録が有力視されている久保建英は、プレシーズンに一定の評価を勝ち取っており、数試合は出番をもらえる可能性が十分にある。いずれにしても、取り沙汰されるポグバ、ドニー・ファン・デベーク(アヤックス)、クリスティアン・エリクセン(トッテナム)のうち一枚は、戦力に加えることになるだろう。

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