ミランが「アフリカMVP」を獲得! アーセナル出身の技巧派に司令塔を託す

2019年08月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

今夏のアフリカ・ネーションズカップではMVPに。

ミランに加入したベナセル。(C)Getty Images

 ミランは現地時間8月4日、エンポリからアルジェリア代表MFのイスマエル・ベナセル(21歳)を獲得したことを発表した。契約期間は5年間で、『スカイ・イタリア』によれば移籍金は1600万ユーロ(約20億円)だという。
 
 フランス生まれのベナセルはアーセナルの下部組織で育って18歳でプロデビューし、トゥールーズへのレンタルを経て17年夏にエンポリへ完全移籍。今夏はナポリ、ドルトムント、ローマ、そして古巣アーセナルなどが獲得に興味を示す人気銘柄となったが、ミランが争奪戦を制した。
 
 代表レベルではU-19まではフランスで戦ったが、A代表は母の祖国アルジェリアを選択。今夏のアフリカ・ネーションズカップでは、アルジェリア代表を優勝に導き、自身は大会MVPを獲得した。ミランは同大会中から獲得交渉を進め、7月22日にはメディカルチェックを実施。登録の事務作業を進め、ようやく獲得を正式発表した。
 
 元々は左足の技巧を活かしたトップ下だったベナセルだが、昨シーズンは前半戦にインサイドハーフ、後半戦にアンカーの司令塔でキープ力やパスセンスの高さを証明している。
 
 ミランはマルコ・ジャンパオロ新監督が4-3-1-2システムを導入しており、ベナセルはレジスタとしてチームを動かす役割を担う可能性が高い。同じく今夏にエンポリからミランにステップアップしたラデ・クルニッチ、ルーカス・パケタなどとテクニカルな中盤を形成するか。要注目だ。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

次ページ【動画】クールな仕上がり! ミランのベナセル「ウェルカム・ムービー!」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事