「もうひとつ補足していいですか?」磐田が公式HPで名波浩監督の“ラスト・メッセージ”を掲載

2019年07月01日 サッカーダイジェスト編集部

「自分自身の力の無さを痛感しています」

川崎戦の試合後の会見で、名波監督は辞任を表明した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 磐田の名波浩監督が、クラブとの協議のもと、退任することが決まった。これを受けて、クラブの公式ホームページには、「6/30(日)川崎戦 試合後 名波浩監督会見」と題し、名波監督のコメントが掲載された。内容は以下のとおり。
 
 試合の総括は今日は無しで、出来ればDAZNさんの監督インタビューを見ていただければと思います。今日のゲームに関しては、もう勝とうが負けようがここで辞任することは決めていました。まず、チームの成績が上がっていないこと、それから同じ方向性は向いているとは思うのですが、選手たちに気持ちよくサッカーをさせてあげられていない、というところです。この1年間の成績、この1年間なので昨年の夏くらいからですが、成績をトータルしてチームとしてもサポーター、クラブとしても苦しかった時期に楽しそうにサッカーをやらせてあげられなかった、そのけじめを自分自身つけなくてはいけないなと思っています。
 
 まず、サポーターには常日頃から背中を押していただいて、それから声援を送っていただいて、まして監督個人のチャントまで毎試合のように歌っていただいて、非常に感謝していますし、成績が伴わなかった自分自身の力の無さを痛感しています。これを真摯に受け止めたいと思いますし、それから一生懸命応援してくれている皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだと、そう今感じています。
 

 それから、高比良元社長、木村元社長、小野社長のクラブのトップの方々、それから加藤久元GM、服部強化本部長、彼らの協力がなければ僕自身はここで監督は出来なかったですし、こんなに長い間このクラブに携わることも出来なかったと思うので、非常に感謝しています。
 
 それから、一番はやっぱり選手たちへの想いが非常に強いので、かけがえのない選手たち、彼らが世界に出ていくために、代表選手になるために、もちろん国内リーグで活躍するために、色々な努力をしてきましたが、力足らずで申し訳なかったなと。ただ、彼らのサッカー選手としての生活や時間はまだまだ終わらないですし、たとえJ2に落ちたとしてもこのクラブもそれから本人たちも消滅するわけではないので、真摯にサッカーと向き合いながら、それから先ほどから何度も言っている楽しくサッカーをする姿を、サポーターに見せてくれればいいなと思っています。
 
 かいつまんで言うと以上なので、質問は時間が許す限り何個でも受けたいと思います。
 

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