「VAR史上最大のミス」「腕ではなく胸だ」インテル首脳陣が怒り心頭!

2019年02月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

土壇場で勝利を逃したインテル。

土壇場のPKに納得がいかないインテルの選手たちは、試合終了後もレフェリーに抗議した。(C)Getty Images

 インテル関係者が怒り心頭だ。現地時間2月24日のフィオレンティーナ戦におけるVARを巡る一件で、ルチャーノ・スパレッティ監督やジュゼッペ・マロッタCEOが憤慨している。
 
 インテルが3-2の1点リードで迎えた96分、フィオレンティーナのフェデリコ・キエーザが蹴ったボールがダニーロ・ダンブロージオに当たる。胸か腕か微妙なシーンだったが、近くにいたレフェリーは即座にPKの判定を下す。さらにVARで確認したが判定は覆らず、これをジョルダン・ヴェルドゥに決められ、試合は3-3のドローに終わった。
 
 まさに土壇場で勝利を逃したインテルだが、微妙な判定だっただけに怒りが収まらない。スパレッティ監督は試合後、『スカイ・スポーツ』のインタビューでこうぶちまけた。
 
「明らかだ。あのシーンでボールが当たったのは、腕ではなく胸だった。誰もが見ていた。疑いの余地はない。レフェリーも目の前で見ていたはずだ。VARはレフェリーが適切な判断を下すためのもののはずだが…」
 
 さらに辛辣だったのが、マロッタCEOだ。
 
「我々は大きな損失をこうむった。少なくとも私が見た中では、VAR判定史上で最大のミスだ。こんなことが起こってはいけない。ミスを減らすために、VARには多額の投資を行なったのにね。客観性と主観性に欠けて混乱をもたらし、私たちはかなり失望している。レフェリーを批判する気にはならない。システム自体を見直すべきなんだ」
 
 セリエAでは2017-18シーズンからVARが導入され、今シーズンが2シーズン目。判定ミスが減ったと上々の評判だったが、この日のインテルのように不満が出るケースもゼロではない。
 

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