小笠原満男の電撃引退を受け……柴崎岳、槙野智章ら日本代表戦士たちの反応は?

2018年12月27日 本田健介(サッカーダイジェスト)

柴崎は神妙な面持ちで想いを語る

この日から代表合宿に合流した柴崎。鹿島での先輩、小笠原の引退を受けて想いを語った。写真:滝川敏之

 年明け1月にアジアカップを控える日本代表は、国内合宿の2日目として千葉県内でトレーニングを行なった。この日からは前日に結婚式を挙げた槙野智章と、スペイン・ヘタフェに所属する柴崎岳が合流。トレーニングパートナー6人を含め、19人で汗を流した。
 
 トレーニング後、選手たちを驚かせたのは鹿島の小笠原満男の引退というニュースだ。かつて鹿島でボランチとしてコンビを組んだ柴崎は神妙な面持ちで想いを語った。
 
「知らなかったので驚きはあります。でも元チームメイトとしてもそうですし、同じ東北の出身者として、満男さんの決断に対しては『お疲れ様でした』と言いたいです。満男さんがいろんなことを考慮して決めたことなので、その考えを尊重したいです。
 
 個人としては小学生の頃からのアイドルで、小学校時代は満男さんのリストバンドを買って練習をしていましたし、日韓のワールドカップでは満男さんだけではなく鹿島の選手はたくさんいましたが、満男さんは僕のなかではひとりのアイドルというか、そういった存在でした。
 
 鹿島で一緒にプレーできるようになって嬉しかったひとりの先輩でした。満男さんの隣でプレーできる機会は多かったですし、多くを語らないですが、プレーのなかで得るものがたくさんありました。選手として成長させてもらった大先輩です。怪我は僕がいた頃もちょくちょくありましたし、膝の怪我と訊いていますが、後の人生に響かなければ良いなと思います」
 
 また青山敏弘も同じボランチとして尊敬できる先輩であったと口にする。
 
「引退については残念ですが、憧れでしたし、目指すべき存在でした。ずっといてほしかったです。日本にはあれほど存在感を出せる選手はいないので、そのお手本がいなくなるのは寂しいです」
 

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