「なんてこった」「アリソンを返してくれ」「大惨事」ローマGKの“トンネル”に批判殺到

2018年12月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

メディアやファンから手厳しい言葉が…。

ジェノア戦で痛恨のミスを犯したオルセン。(C)Getty Images

 ローマの正GKを務めるスウェーデン代表のロビン・オルセンに批判が殺到している。
 
 オルセンは今夏、リバプールに去ったアリソンの後継者としてデンマークのコペンハーゲンからローマに加入。これまではスウェーデン、ギリシャ、デンマークのリーグでプレーしており、28歳にしてセリエAに初挑戦した。
 
 しかし、開幕から低調続き。そもそも足技に優れたタイプではないとはいえビルドアップは拙いを通り越したレベルで、肝心のセービングもやや不安定だった。
 
 そして、現地時間12月16日のジェノア戦(セリエA16節)では、痛恨のミスを2つ犯した。
 
 まず17分、オスカル・ヒルイェマルクのミドルシュートを正面で防ごうとしたが、キャッチミスしてボールは股下を通り抜ける……。慌てて振り向いてボールに食らい付くが、敵FWクシシュトフ・ピオンテクに押し込まれて失点。言い訳無用の"トンネル"だった。
 
 さらに49分には、ダルコ・ラゾビッチの緩いシュートに横っ飛びするが手に当てて後逸。目の前にいたダニエル・ベッサがややブラインドになっていた感があるとはいえ、止めたいシュートではあった。ただ、これはVAR判定でオフサイドが発覚し、ゴールは取り消されている。
 
 試合はローマが3-2で逆転勝ちしたとはいえ、2つの大きなミスを犯したオルセンにはやはり批判が殺到。多くの現地メディアは採点でチーム最低の「4」を付けるところが多く、「言い訳できない致命的な2つのミス」、「VARに救われた」、「ピオンテクにゴールをプレゼントした」、「3得点してくれたチームメイトに感謝すべき」と辛辣な寸評が並んだ。
 
 さらに、ローマ・ファンも憤慨。SNSには「なんてこった!」、「大惨事だ!」、「冗談じゃない!」、「ミステル(監督)、見ているか? これはスキャンダルだ!」、「モンチ(ローマSD)よ、アリソン売却とオルセン購入の代償がこの馬鹿げた結末だ」、「アリソンを返してくれ!」など手厳しい言葉が飛び交った。
 
 アリソンはブラジル代表の守護神で、新天地リバプールでもビッグセーブを連発するなどいまや世界トップレベルのGKだけに、後任のオルセンはどうしても厳しい目で見られがちだが、ジェノア戦を含めてミスが多いのも事実。ローマの控えにはセリエA340試合出場という経験豊富な35歳のアントニオ・ミランテがいるだけに、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が正GK交代を決断する可能性もあるだろう。
 

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