【J1採点&寸評】鹿島0-0鳥栖|物足りなくも安定感のあったアジア王者が来季ACL出場権を獲得!

2018年12月01日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

鹿島――チョン・スンヒョンが古巣戦で出色のパフォーマンス

【警告】鹿島=鈴木(36分)、セルジーニョ(73分)、レアンドロ(90分) 鳥栖=なし
【退場】鹿島=なし 鳥栖=なし
【MAN OF THE MATCH】チョン・スンヒョン(鹿島)

[J1リーグ34節]鹿島0-0鳥栖/12月1日/県立カシマサッカースタジアム
 
【チーム採点・寸評】
鹿島 6

立ち上がりこそ相手に主導権を握られたものの、すぐさま盛り返す。最後までゴールが奪えなかったのは物足りなかったが、安定感のある試合運びで来季ACL出場権を確保した。
 
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6

5分には小野の鋭いFKを見事にセーブ。最後まで集中を切らすことなくカウンターにも落ち着いて対処し、完封に貢献した。
 
DF
3 昌子 源 6

F・トーレスに巧みに対応し、決定的な仕事をさせなかった。試合後は勝てなかったことを悔やんだが、自身は及第点の出来。
 
5 チョン・スンヒョン 7 MAN OF THE MATCH
古巣戦で大きな輝きを放つ。とりわけ対人戦の強さは圧巻。正面からのロングボールをことごとく撥ね返し、相手にほとんど攻め手を与えなかった。
 
16 山本脩斗 6
リスクマネジメントを徹底した的確なポジショニングが光る。ほとんど背後を取られるシーンはなく、チームに安定感を生み出していた。
 
22 西 大伍 6
遠藤との絶妙なパス交換でサイドを突破しようと試みるも、ゴールには結びつかなかった。とはいえ、勢いのある攻め上がりは相手にとっても脅威だったはずだ。
MF
6 永木亮太 6.5

スペースを堅実に埋めてピンチの芽を刈り取る一方で、素早くパスを捌いてビルドアップをシームレスに行なった。チームのバランスを取っていた意味で、その貢献度は小さくない。
 
25 遠藤 康 5.5(65分OUT)
西とのタッグは強力も、独力では守備ブロックを打開できず、迫力を欠いた。持ち味のカットインを披露する機会も限られた。
 
32 安西幸輝 5.5(82分OUT)
精力的に空いているエリアに顔を出してパスを引き出したが、ボールを持ってからやや慌てていた印象。24分の鈴木へのクロス以外に、大きな見せ場がなかったのが残念だ。
 
40 小笠原満男 6(90+4分OUT)
44分のミドルシュートは精度を欠き、枠を外れた。ただし自陣エリアから相手エリアまで駆け上がる攻撃的な姿勢は好印象だった。

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