欧州5大リーグの得点ランクでトップに立った! 止まらない“怪童”エムバペ、気になる智将との関係は?

2018年11月03日 結城麻里

45年ぶりの得点記録も新たに樹立!

鮮やかなゴールを決め、満足げな表情を浮かべたエムバペ。19歳のヤングスターは今、自信に満ちている。 (C) Getty Images

 現地時間11月2日、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペが、今シーズンのリーグ・アンで11得点目を叩き込み、ヨーロッパ5大リーグの得点王レースでもトップに躍り出た。

 無敗で首位に君臨するパリSGと2位リールの「頂上対決」が実施されたリーグ・アン第12節。前節のマルセイユ戦同様、スコアレスと膠着したまま、ハーフタイムを迎えたパリSGだったが、70分にエムバペが華麗なゴールを決めると、そこから一気に流れが変わり、2-1で勝利した。この結果パリSGは、開幕から12連勝というヨーロッパ記録を樹立している。

 この日のエムバペには、エディンソン・カバーニが故障で抜けたこともあり、ネイマールとの「MN」コンビも含め、試合前から大きな注目が集まっていた。

 だが、チームは苦戦を強いられた。リールの危険なカウンターを警戒しすぎるあまり、攻撃面が疎かになる。ネイマールも95回のボールタッチのうち、30回もボールをロストした。
 そうしたなかで、ネイマールへ好パスが通ったのが70分の先制シーンだった。

 マルコ・ヴェッラッティからのパスを受けたネイマールは、すかさずエムバペにパス。この時、相手DFが触ってボール軌道が変わったにもかかわらず、"怪童"は、鮮やかな軌道のシュートを直接叩き込んだ。これで勢いに乗ったエムバペは、84分にネイマールのゴールもアシストしてチームの勝利に貢献した。

 このゴールはエムバペにとっては、リーグ・アン通算40得点目となり、19歳でリーグ・アン40ゴールを達成したのは、45年ぶりの快挙だ。エムバペの「記録破り」はもう数えきれないが、今回も瞬く間の達成となった。

 そして、もうひとつ試合前から注目されていたのが、エムバペとトーマス・トゥヘル監督の関係だ。

 前節のマルセイユ戦で遅刻した19歳のFWに、トゥヘルは「罰」としてベンチスタートを科していた。しかし、エムバペは後半に投入されるや瞬く間にゴールをゲット。エムバペを欠いた時間帯にチームが苦戦を強いられたこともあり、メディアやファンの間では、「指揮官の判断が間違いだったのでは?」という声が上がった。

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