【セルジオ越後】“ロシア組”復帰の10月シリーズには東京五輪世代をもっと呼ぶべきだった

2018年10月07日 サッカーダイジェスト編集部

東京五輪世代をふたりしか選出しなかったのは残念だ

10月のパナマ戦とウルグアイ戦に臨む23人を発表した森保監督。ロシア・ワールドカップで主力だった6人を復帰させた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 森保監督は10月12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦に臨む日本代表23人を発表し、9月のコスタリカ戦で活躍した中島、南野、堂安らを招集するとともに、吉田、長友、大迫、柴崎らロシア・ワールドカップで主軸を担った6人を復帰させた。
 
 指揮官がメンバー発表会見で口にしたのは「融合」と「浸透」という言葉だ。若手とベテランの"融合"、そして自らが志向するスタイルの"浸透"が、10月シリーズのテーマとなるのだろう。来年1月のアジアカップへ向け、チーム作りが本格化した印象だ。ちなみに森保監督は目指すスタイルを「全員攻撃・全員守備」と話すが、ざっくりしすぎていて、どんなサッカーを展開するのか想像しづらい。

 個人的には今回の23人に東京五輪世代をもっと入れてもらいたかった。9月シリーズに続いてメンバー入りしたのは堂安と冨安のふたりだけで、ハンブルクの伊藤は選外となった。森保監督が"兼任"でなければ問題はないが、彼は五輪代表の強化も務める立場だ。A代表に若い選手を組み込みながら、ふたつの代表をマネジメントしなくてはいけない。
 
 29節のマリノスとコンサドーレの一戦を視察したあとには、「A代表に入れたい選手がいた」と話したようだが、もしその発言が、U-21代表の三好(札幌)や遠藤(横浜)を指していたなら、実際に選出してもらいたかった。
 
 

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