森保ジャパンの「骨格作り」となる10月シリーズで招集すべき5人の選手は?

2018年09月28日 佐藤俊

大事な2試合で、まずはセンターラインをしっかりと固めたい

センターラインを務める大迫、吉田、柴崎は必須。そのうえで、Jリーグで台頭する鈴木や岩波を試したい。

 9月のコスタリカ戦は、新しい選手たちによる競争の場だったが、10月と11月の4試合はアジアカップに向けてのチーム作りという意味合いが強くなる。10月シリーズ(12
日/パナマ戦、16日/ウルグアイ戦)はチームの骨格を形作るスタートとなる大事な2試合になるが、まずはセンターラインをしっかりと固めることだ。

 そのうえで必要な選手は、吉田麻也(サウサンプトン)、柴崎岳(ヘタフェ)、大迫勇也(ブレーメン)のロシア・ワールドカップ組の3名。それに今回ぜひ試してほしい選手が最近、調子を上げてきた国内組の岩波拓也(浦和レッズ)と鈴木武蔵(V・ファーレン長崎)だ。
 
 吉田は、リーグ戦では出場機会に恵まれていないが、代表守備陣の軸になる選手。吉田が入った中での守備のやり方を整えていく必要があるし、同時にパートナー探しも重要だ。ロシア・ワールドカップ時のコンビである昌子源(鹿島アントラーズ)が現状ではプレーできていないので今後、戦列復帰したとしてもコンディションを含めて不安が残るし、今後も不在のケースがある。
 
 コスタリカ戦で奮闘した槙野智章(浦和レッズ)や三浦弦太(ガンバ大阪)が昌子に代わる候補選手だが、今回は岩波を見てみたい。18節の広島戦からレギュラーとなって結果を出しており、調子は良い。もともとポテンシャルの高い選手であるので、この機会に試してみるべき選手のひとりだろう。
 
 柴崎は、ロシア・ワールドカップで活躍し、世界相手にもやれるところを見せたが、コンビを組む相手が変わった今回、どんなプレーを見せるのか。個人的には遠藤航(シント=トロイデン)+柴崎が今後のボランチの第1セットだと思っているが、それを確固たるものにするためにもこのコンビでプレーし、違いを見せてほしいと思う。
 
 大迫は、ポスト、裏への動き、左右の精度の高いキック力と日本の中でFWとしてあらゆる能力を持つ突出した存在。今後は大迫を軸に周囲との連係を深め、同時に彼のパートナーを探す作業に入っていくだろう。
 
 そのパートナー候補は前回、結果を出した南野拓実(ザルツブルク)、それに浅野拓磨(ハノーファー)、小林悠(川崎フロンターレ)、武藤嘉紀(ニューカッスル)らがいるが今回、ぜひ試してほしい選手が鈴木だ。
 

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