モドリッチはインテル移籍を望んでいた! しかしマドリーが約束を反故に…

2018年09月25日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

移籍金ゼロでの退団を認めてもらうが…。

今夏のインテル移籍が囁かれたモドリッチ。(C)Getty Images

 ルカ・モドリッチは、R・マドリーがチャンピオンズ・リーグ3連覇を果たした直後、フロレンティーノ・ペレス会長と話し合いの機会を持ち、「ここでやれることはすべて実現した。新たなモチベーションを得るために移籍したい」と直訴した。
 
 これに対してペレス会長は、この時はクリスチアーノ・ロナウドの移籍が現実になるとは思ってもいなかったから、「移籍先があるのなら話を進めても構わない。これまで大いに貢献してくれたから、契約を解消して移籍金ゼロで出て行ってもいい」と答えたという。
 
 モドリッチの代理人であるヴラド・レミッチとプレドラグ・ミヤトビッチは、同じクロアチア代表のシメ・ヴルサリコも顧客に持っている。そのヴルサリコのA・マドリーからインテルへの移籍交渉を進めるなかで、2人はインテルに対して、「移籍金ゼロでモドリッチを獲得することが可能だ。もしそのつもりなら話を進めてもいい」と持ち掛けた。
 
 R・マドリーとの契約を解消するとなれば移籍交渉の必要もないわけで、インテルはあまりにも都合がよすぎる話に訝りながらも、「それが本当なら話に乗ることはやぶさかではないし、1000万ユーロ(約13億円)を超える年俸も捻出できないわけでもない」と前向きだった。
 
 ところが、2人の代理人がインテル移籍に向けてペレス会長と話を進めようとすると事態は一変。C・ロナウドのユベントス移籍が決まり、加えてモドリッチまで手放すとなればソシオやサポーター、そしてマスコミから会長に批判が集まることは避けられないという状況になっていた。
 
 そのうえチームはシーズン最初の公式戦、8月15日のUEFAスーパーカップでA・マドリーに敗れたため(2―4)、とてもではないが移籍は認められないと、ペレス会長はモドリッチとの約束を反故にしたのである。
 

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