8強以上を睨むなら…ポーランド戦でスタメン起用すべき「4人の選手」

2018年06月27日 佐藤俊

トップ下に本田、右MFには武藤を

本田の完全復活は、決勝トーナメントを勝ち進むうえで必須だ。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 グループリーグ2試合を1勝1分け。ただし、2試合ともスタメンは同じ。途中出場の選手もコロンビア戦の山口蛍、セネガル戦の宇佐美貴史を除いて、本田圭佑、岡崎慎司と交代メンバーも同じだ。使うカードはあらかじめ想定しており、あとはタイミングを見計らって投入していく。そういうひとつのパターン性が見られる。
 
 ここ2試合までは手堅くいかなければならないのでスタメンを変更できなかったのは理解できる。
 
 だが、ポーランド戦は、決勝トーナメントを勝ち抜くためにも選手を入れ替えていくべきだ。選手はコロンビア戦から中4日でセネガル戦を戦い、中3日でポーランド戦を迎える。試合と移動の消耗度が大きく、同じメンバーで3試合を戦うのはかなりハードになる。
 
 また、ポーランド戦の現地ヴォルゴラードは連日30℃を越え、試合当日もかなりの暑さが予想される。試合開始時間が17時とはいえ、選手にかかる負担は非常に大きい。暑さと疲労が交差すると怪我をする可能性が高まる。
 
 そういうリスクを避け、ポーランド戦も過去2戦と同じレベルの運動量と質を求めるのであれば選手の入れ替えは必須であるし、とりわけ攻撃のユニットは今までの4人からそのまま完全に代えてもいいくらいだ。だが、すべてをガラリと一気に変えるところまで西野監督は決断できないと思うが、ポーランド戦ではスタメンで起用してほしい選手がいる。
 
 まず、本田圭佑だ。
 
 過去2戦ともにトップ下で途中出場を果たし、セネガル戦ではゴールを決めた。調子もコンディションも上がりつつある状況なので、ここでスタメンから出場し、さらにコンディションを上げてほしい。彼の完全復活は、決勝トーナメントを勝ち進むうえで必須だからだ。
 
 攻撃的MFの右サイドには武藤嘉紀を起用したい。
 
 これは対ポーランド対策でもあるのだが、ポーランドの最終ラインはスピードがなく、裏への対応も遅い。武藤のスピードがあれば裏も突けるし、その速さに相手が混乱することになる。

 また、ここまで非常にコンディションが良く、調整がうまくいっている。出場機会に恵まれていないが気持ちを折ることなく、サブとしての役割を果たしている。チャンスを与えられると意気に感じてプレーするタイプでもあるので、スタメンで出場すれば西野監督を悩ますような活躍も可能だろう。
 

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