戦力の偏りが否めない印象も…
スキルフルな攻撃陣は、マネを中心にどの選手も身体能力が高く、日本の守備陣にとって一筋縄ではいかない相手だ。 (C) Getty Images
現地6月24日にグループリーグ2戦目で日本代表と対戦するセネガル代表。4大会ぶり2回目の出場で、2002年の日韓大会以来のベスト8進出を目指す"ラテンガのライオン"の強みはどこにあるのか? 基本戦術と攻守のメカニズムから紐解いていこう。
チームとして最低限の秩序を保ちつつ、対戦相手や状況に応じて各々が個人能力を武器に自分のポジションに求められる役割をこなす。戦略的なゲームプランに従って戦うというよりは、目の前の状況次第で振る舞いが変わるという印象だ。
例えば、ポゼッション志向の強い相手に押し込まれれば、守りを固めてカウンターを狙い、逆に相手が攻めてこなければ自分たちが主導権を握ることを受け入れる。
チームが誇る一番の強みは、サディオ・マネ、ケイタ・バルデ・ディアオという両ウイングの爆発的なスピードと突破力にある。ただ、この2人を筆頭に、アタッカー陣はスピードやテクニックを活かして独力で打開しようとするタイプばかりでMFまで範囲を広げても、攻撃をクリエイトし、リズムを変えられるプレーヤーは見当たらない。
チームとして最低限の秩序を保ちつつ、対戦相手や状況に応じて各々が個人能力を武器に自分のポジションに求められる役割をこなす。戦略的なゲームプランに従って戦うというよりは、目の前の状況次第で振る舞いが変わるという印象だ。
例えば、ポゼッション志向の強い相手に押し込まれれば、守りを固めてカウンターを狙い、逆に相手が攻めてこなければ自分たちが主導権を握ることを受け入れる。
チームが誇る一番の強みは、サディオ・マネ、ケイタ・バルデ・ディアオという両ウイングの爆発的なスピードと突破力にある。ただ、この2人を筆頭に、アタッカー陣はスピードやテクニックを活かして独力で打開しようとするタイプばかりでMFまで範囲を広げても、攻撃をクリエイトし、リズムを変えられるプレーヤーは見当たらない。
欧州トップリーグで活躍するハイレベルの選手が揃っているのは確かだが、戦力的な偏りが否めないのが現状だ。
ボールを前線へ運ぶ方法は場当たり的で、プレッシャーを受ければ中盤を省略してロングボールを放り込み、中盤にスペースがあればパスを繋いで攻撃を組み立てようとする。しかし、後者の場合でも、ポゼッションを確立するというよりは、グラウンダーのパスを前へ前へと繋ぎ、できるだけ早く前線にボールを届けるのが狙いだ。
そこからの崩しのほとんどは、ウイングのマネとケイタに委ねられる。どちらも爆発的なスピードと高いテクニックを備え、前を向けば一気にトップギアとなり敵を置き去りにし、危険な状況を作り出す。
フィニッシュも、この両ウイングへの依存度が高い。これはCFのクオリティー不足に起因する。ムサ・ソウ、ムサ・コナテ、ディフラ・サコはいずれも強靭なフィジカルを誇るものの、フィニッシャーとしても、前線の基準点としても信頼に足る力量は備わっていない。
マネとケイタが不調に陥る、あるいは敵に徹底マークされ動きを封じられると、ゴールへの道筋は見えなくなる。それこそがセネガルの弱みでもある。
ボールを前線へ運ぶ方法は場当たり的で、プレッシャーを受ければ中盤を省略してロングボールを放り込み、中盤にスペースがあればパスを繋いで攻撃を組み立てようとする。しかし、後者の場合でも、ポゼッションを確立するというよりは、グラウンダーのパスを前へ前へと繋ぎ、できるだけ早く前線にボールを届けるのが狙いだ。
そこからの崩しのほとんどは、ウイングのマネとケイタに委ねられる。どちらも爆発的なスピードと高いテクニックを備え、前を向けば一気にトップギアとなり敵を置き去りにし、危険な状況を作り出す。
フィニッシュも、この両ウイングへの依存度が高い。これはCFのクオリティー不足に起因する。ムサ・ソウ、ムサ・コナテ、ディフラ・サコはいずれも強靭なフィジカルを誇るものの、フィニッシャーとしても、前線の基準点としても信頼に足る力量は備わっていない。
マネとケイタが不調に陥る、あるいは敵に徹底マークされ動きを封じられると、ゴールへの道筋は見えなくなる。それこそがセネガルの弱みでもある。