【セネガル戦のスタメン予想】サプライズがあるなら…。両サイドは右に武藤、左に原口か

2018年06月23日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

フィジカル重視ならCBは槙野という選択肢も

ベースは初戦のメンバーだが、いくつかのポジションで入れ替えはありそうだ。

 「ベースは初戦」。6月21日の囲み取材で西野監督が発したこのコメントを頼りにすれば、コロンビアのスタメンでそのままセネガル戦を戦うと、そんな考え方もできる。
 
 ただ、酒井宏樹がコロンビアとは「全然違う相手」と言うように、グループリーグ初戦とは違う戦い方が求められそうだ。CBの昌子源もセネガル対ポーランド戦を見た感想を次のように述べている。
 
「(セネガルは)みんなデカいのに速い。抜いたと思っても、普段出ないようなところに足が出てくる。足が伸びるっていう表現をよくみんなはするけど、本当にそう。(セネガル戦のポーランドの選手たちは)抜いたと思ってもそこから取られたり、そういうのが多かった気がしますね」
 
 やはり、警戒すべきはアフリカ勢特有のフィジカルだろう。その観点からスタメンを選ぶと、CBの一角は槙野智章になる可能性もある。「勝ったチームをいじるな」の格言に従えば、とりわけ最終ラインは変更すべきではなく、予想ではGKも含めコロンビアと同じメンバーにしたが、現代表で屈指のフィジカル能力を誇る槙野という選択肢は捨てきれない。
 
 サプライズがあるとすれば、GKか。コロンビア戦の川島永嗣は足もとが不安定でキンテーロのFKも防げなかった。簡単なシュートではなかったもしれないが、ああいうのをセーブするのが一流のGKであり、その点で川島には物足りなさを感じる。もっとも、4バックとの連係などを考えれば、このタイミングでの変更は無謀にも映るが……。
 
 ボランチは長谷部誠と柴崎岳としたが、少し気になるのはコロンビア戦でだいぶ削られた柴崎のコンディション。セネガル戦ではタイトなマークが想定されるだけに、相手の虚を突く意味では大島僚太を抜擢する手もある。そもそも西野監督も大島には大きな期待を寄せているので、2ボランチの組み合わせがどうなるかは大いに注目したい。
 
 トップ下は香川真司で決まり。本田圭佑は足を打撲しているため、ここで無理をさせる必要はない。コロンビア戦で先制ゴールを決めた香川は良い精神状態にあるはずなので、セネガル戦でスタメンから外す理由が見当たらない。
 

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