【日本代表】乾貴士の理想はバルセロナだが「今の代表の感じを考えると…」

2018年06月12日 サッカーダイジェスト編集部

「まずはみんなで守備を頑張ることが大事」

「攻撃的な守備」からのチャンスメイクを目指す乾。香川とのコンビネーションにも注目だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 パラグアイ戦はスタメンが予想される乾貴士は、いかに戦っていくべきかを、すでに頭の中でイメージができているようだ。とにかく「守備の部分を徹底してやらないといけない」と強調する。
 
 それはなにもベタ引きして守る、という意味ではない。「前にプレッシングに行った時、どういう奪い方をして、そこから攻撃に繋げるというのが一番、いい形になると思う」というのが真意だ。
 
 もちろん、スペインで着実な進化を遂げているアタッカーの乾は、より攻撃的に行きたいと考えているはず。「理想はバルセロナみたいに崩して、崩して」ゴールに迫りたい。
 
 だが、現実から目を背けるわけにはいかない。
 
「今の代表の感じを考えると、まだ難しいと思います。急造なので、それをやりたい気持ちはありますけど、まずはみんなで守備を頑張ることが大事になってくると思います」
 
 繰り返しになるが、後ろに重心をかけるような戦い方はよしとしない。「攻撃的な守備をやるというか、それが大事」になってくるという。
 
 敵エンドでマイボールにすれば、相手ゴールは近い。「良い位置で取れれば、決定的なチャンスが増える」。今はまだ、その回数自体が少ないが、「それを増やしていかないと厳しい」と危機感を口にする。
 
 アグレッシブな守備でボールを奪い、いかに崩しにかかるか。独力での突破に定評のある乾だが、もちろんコンビネーションでの崩しも意識している。かつてC大阪でもチームメイトだった"トップ下"香川真司とは息の合った連係を見せ、ふたりの関係性は西野ジャパンのひとつの武器になるかもしれないが、乾は香川とのコンビについてこう考えている。

「(サイドの自分が)中にいすぎても真司のスペースを潰すだけですし、他の選手が入ってくるスペースを潰すだけなので、ピッチを広く使わないと意味がない。スタートポジションは外からやっていきたい」

【PHOTO】ゼーフェルトのケーブルカーに乗って万年雪に触れてきた

【写真】美しくて可愛い! W杯スターの「美女パートナー」たち

【日本代表PHOTO】SAMURAI BLUEがサポーターに神対応!

次ページ守備を優先に考えつつも、仕掛けのアイデアは多彩

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事