「このままでは4年前と同じ結末だろう」海外メディアがドタバタ続きの日本代表を酷評!

2018年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「成田空港での見送りはわずか150人」

戦前の予想以上に低調な出来に終始したガーナ戦。スイス戦ではどれだけの上積みを提示できるのか。(C)Getty Images

 主力を欠いた若きガーナを相手に完敗を喫した事実は、世界に小さくないインパクトを与えたようだ。日本代表に低評価を下す海外メディアや解説陣が後を絶たない。
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』にコラムを寄稿したのは、アジア・サッカーに精通するジョン・デュアデン記者だ。「日本は厳しい調査の下で、ワールドカップへの準備を進めている」と題し、西野ジャパンへのインプレッションを綴っている。
 
 書き出しからして、「4年前、成田空港で日本代表の出発を見送ったのは700人のサポーターだったが、今回はたったの150人である」と皮肉たっぷり。サムライブルーの日本国内における人気低迷に拍車をかけたのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の突然の解任劇だと主張する。代表チームの内情にサポーターが愕然とし、西野朗監督がベテランを重用して若手選手をスカッドに加えなかった点、さらには一連の対応の拙さから、日本サッカー協会への不信感が募っているのだと指摘。今年に入ってからの顛末をこと細かに説明し、こう続けている。
 
「いまはなによりも結束を高めるほかない。そのうえでアキラ・ニシノは新たなカラーを確立させ、結果を追求しなければならないのだ。契約はあくまで短期間であり、JFAは6月の内容を吟味して今後に向けたジャッジを下すだろう。その最初のテストマッチとなったガーナ戦は実にお粗末だった。(0-2という)スコアはさておき、試合終了のホイッスルが鳴るまで見るべき点が少なく、平凡なパフォーマンスに終始したのだからいただけない。不安定な3バック、パスばかりの中盤、そして攻撃は創造性に乏しかった」

 
 日本は明日金曜日、敵地ルガーノでのスイス戦に臨む。デュアデン記者はきわめて重要な一戦だと言い切る。
 
「スイス戦はとても大事なゲームとなる。フォーメーションをチェックする数少ない実戦の場であるだけでなく、勝ち星から見放されている現状を打破しなければならない。ワールドカップ本番を前に、5戦未勝利だけは避けたいところだろう。その後日本は(6月12日に)パラグアイとも親善試合を戦う。2010年大会でPK戦の末、ベスト8進出を阻まれた因縁の相手である。思えばあの大会は日本にとって素晴らしいものだった。ビルドアップにおいてはいまのチームよりも劣っていたが……」

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