【横浜】リスキーな攻撃サッカーを支える「腹をくくってやり切れるか」という覚悟

2018年05月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

鹿島戦の勝因のひとつは、サッカーにおけるベーシックな部分

チャンスを確実にモノにし、守ってはクリーンシートを達成。鹿島戦はこれまでの鬱憤を晴らすかのような完封勝利だった。写真:田中研治

 苦しい時間が続いていた。3月31日の5節・清水戦での勝利を最後に、横浜はしばらく白星から遠ざかっていた。

 川崎との神奈川ダービーはなんとか引き分けに持ち込んだが、広島と神戸を相手に先制しながらも試合をひっくり返されて連敗を喫し、湘南とは激しい打ち合いを演じた末にドロー決着、そして札幌にも手痛い逆転負け……。

 ハイラインとハイプレッシャーをベースとした攻撃サッカーは見応えがあったが、思うように結果がついてこない。順位も下から数えたほうが早い。

 そうして迎えたホームでの11節・鹿島戦。これまでの鬱憤を晴らすかのような完勝を収める。遠藤渓太、天野純、中町公祐がチャンスを確実にモノにして、ゴールネットを揺さぶる。守っては、最終ラインの要である中澤佑二を中心に、チーム全員が粘り強いディフェンスで敵の攻撃を撥ね返す。とりわけ守護神・飯倉大樹の度重なるビッグセーブは目を見張るものがあった。
 
 勝因のひとつは、サッカーにおけるベーシックな部分だ。
 
「球際(の粘り)とか身体を張った守備とか、みんなで攻めてみんなで守るとか、90分間を通して、同じ方向を向いてできた」(中澤)
 
 途中出場の扇原貴宏も「前半から気持ちのこもったプレーができていた。特に守備面が良かったと思う。みんな球際とか負けていなかった」と振り返る。そして「やっぱり自分たちは良いサッカーができているので。ベースを大事にしながら、"F・マリノスのサッカー"ができれば、今日みたいな結果がついてくるはず」と続けた。

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