堂安律がふたたび鮮烈弾! 元日本代表、藤田俊哉はなぜ19歳の俊英を日本代表に強く推すのか

2018年04月16日 中田徹

「イメージ通り。毎日残って練習した成果が出た」

いまやフローニンゲンの攻撃に欠かせない存在となった堂安。目下絶好調で、日本代表「待望論」が渦巻く。(C)Getty Images

 4月15日のオランダ・エールディビジ、フローニンゲン対ローダJC戦で、堂安律が今季8得点目となるゴールを決めた。15分、右SBゼーファウクのマイナス気味のパスを受けると、中へ向かってカットインして鋭く左足を振り抜き、地を這うようなシュートで相手ゴールのネットに突き刺した。
 
「イメージ通りですね。シュートを巻くんじゃなく、直線的に撃とうと思ってました。本当に毎日、残って練習した成果が出ました」
 
 現在の堂安は、オランダに来た当初のガムシャラなプレーからひと皮むけ、試合の中でペースを変えてプレーできるようになった。堂安がルックアップしながらキープすることでチームに落ち着きが生まれ、堂安が縦にスイッチを入れた瞬間、今度はチームが前がかりになる。しかも、守備の貢献度がすこぶる高くなり、ローダJC戦でも再三、相手ボールを奪っていた。
 
「今日は1点取ったことに満足することなくプレーできたので、良かったと思います」

 
 すっかりフローニンゲンの中心選手となった堂安を「ロシア・ワールドカップの日本代表メンバーに」と推す声は多い。元日本代表の藤田俊哉氏もそのひとりで、サッカーダイジェストWebのコラムに「右に本田圭佑もしくは堂安律。堂安に関しては、今シーズンの成長が著しい」と寄稿したばかりだ。堂安も、藤田氏のコラムを読んだようで、ローダ戦後、「僕の名前を出してくれてたんですよね。嬉しかったです」と喜んでいた。
 
 堂安は言う。
 
「どんどんメディアの方から『堂安待望論』を出していってもらうためにも、まずは自分が活躍しないといけないと思ってます。(3月のベルギー遠征で活躍した)中島翔哉選手なんて、まさにそう。若くて刺激を与えられる選手がなんとかしないといけない。僕はまだ日本代表に入ったことがないので、中のことは分かりませんが、なにか変えないといけないから監督が代わったんだと思います。そういう意味では自分がなんとかしたいという気持ちがあります」

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