新星発見!「メッシに憧れる未来のセレソン候補」ダビド・ネーレス

2018年03月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ミドルレンジのシュートを磨けばロッベンやベイルの域にも。

2年目のアヤックスで大きく飛躍したD・ネーレス。疲れからか、ここにきてややペースダウンも、26節まで消化したエールディビジで9得点にリーグ2位タイの11アシストと、素晴らしい数字を残している。(C) Getty Images

 赤丸急上昇中のニュースターを紹介する不定期連載。今回取り上げるのは、オランダの名門アヤックスの右サイドで勇躍するウインガー、ダビド・ネーレスだ。母国ブラジルを離れて1年あまり。21歳のレフティーは、異国の地でゴールにアシストにと獅子奮迅の活躍を見せている。


DAVID NERES
ダビド・ネーレス(アヤックス/ブラジル国籍)
●生年月日/1997年3月3日
●出身地/サンパウロ(ブラジル)
●身長・体重/177cm・74kg
●主要ポジション/右ウイング
●A代表/未招集
●キャリアの転機/アヤックスへの移籍(17年1月)

――◆――◆――

 現在アヤックスに所属する唯一のブラジル人選手、ダビド・ネーレスは、特大のポテンシャルを秘めた21歳のドリブラーだ。

 対峙する相手を無力化してしまう重心の低いドリブルが持ち味で、とりわけ大型ディフェンダーにとってはボールを奪うのが難しい厄介なアタッカーである。

 スラロームのように1人、2人とかわしていく姿は、あの大物クラブOBを彷彿とさせる。2007年から3年半に渡りアヤックスでプレーした、ウルグアイ代表のルイス・スアレスだ。いまや押しも押されもしないバルセロナのスターは、当時その技巧でアムステルダム・アレナ(アヤックスのホームスタジアム)のファンを沸かせたものである。
 
 主戦場は右サイド。レフティーのD・ネーレスはいわゆる"逆足のウインガー"だ。

 ポジショニングが良く、パスの精度は非常に高い。密集地帯をものともせずペナルティーエリアにガンガン進入していくタイプで、ゴール付近での決定的な仕事も少なくない。実際、ウインターブレイク前までにエールディビジ(オランダ1部)でマークした得点8、アシスト11は、いずれもチームトップの数字だった。

 課題はミドルレンジのシュート。遠い距離からもゴールを奪えるようになれば、アリエン・ロッベンやガレス・ベイルの域に到達できる可能性もあるだろう。

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