“浦和のエース”興梠の言葉から浮かぶ現状打破への3つのキーワード

2018年03月05日 塚越 始

昨年10月から8試合連続”1ゴール”以下…「2点取れる力を見せたかった」が

興梠は前線で孤立…持ち味を発揮しきれなかった。写真:徳原隆元

「今日も完全に孤立してしまった気がします。それは周りが悪いとかではなく、自分の動き出しも反省しなきゃいけない。ミシャサッカーとは違うことをやっているので、それなりにいろいろ頭を使って、考えながらやらないとダメだと思います」
 
 今季副主将に就任した興梠が、この試合ではキャプテンマークをつけて試合に臨んだ。しかしシュート0本に終わり、逆転負けを喫したとあって表情は沈みがちだった。昨季ACL優勝を果たしたとはいえ、一向に改善されずにいるCFの孤立問題。昨季20得点を決めた浦和のエースは課題を考えながら、改善策を挙げていった。
 
「もっとパスをつないで、相手になにもさせないような試合をしたかったですけれど、攻撃も守備も中途半端で、まあ、もちろんやっている自分たちも簡単なミスでボールを奪われてしまい、そうするとこんな展開になるし……。やっている自分たちも非常にストレスのたまる試合でした。もう少しみんなが意思統一しないといけないのかなと思います」
 そのように、まず意思統一の重要性をポイントとした。さらに興梠は続ける。
 
「もちろんミシャ(ペトロヴィッチ現・札幌監督)では攻撃に関しては、すごく魅力的なサッカーをしていて、それも一人ひとりの頭の中に残っていると思う。守備を固める堀さんのスタイルをやりながら、攻撃に関してはダイレクトとコンビネーションでいける形を、もっと選手で考えてやってもいいのかなという気はします。去年からなかなか2点、3点と決める試合があまりなかったので。今日は先制できて、2点取る力を見せたかった。攻撃面でのコンビネーションはもっと必要だと感じます」

次ページ浦和が上昇するために必要なのは、『意思統一』『発想のあるコンビネーション』『リスク』

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