【セルジオ越後】Jリーグは大会方式を頻繁に変えるより、もっと海外スターを呼ぶ努力をした方がいい

2018年01月25日 サッカーダイジェスト編集部

複雑で分かりにくいというのが率直な感想だ。

プレーオフで勝ち上がったJ2のチームが、J1の16位と戦う〝入れ替え戦〞が復活。相変わらずルールをころころと変える落ち着きのないリーグだよね(写真は昨季のプレーオフ決勝の名古屋対福岡)。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 先日、2018年のリーグ戦やルヴァンカップの日程が発表されたね。J1では新たに金曜日開催が盛り込まれたけど、それ以外にも新シーズンはいくつかのレギュレーションの変更がある。

 
 10年ぶりに復活するJ1とJ2の入れ替え戦もそのうちのひとつだ。J1の17位と18位が自動降格、J2の1位と2位が自動昇格するのは変わらない。残る1枠をかけて、J2の3位から6位がまずはトーナメント方式のプレーオフを戦い、その勝者がJ1の16位と対決するというものだ。
 
 名称は「J1参入プレーオフ」と言うようだけど、それにしてもルールをころころと変更する落ち着きのないリーグだよね。そして、複雑で分かりにくいというのが率直な感想だ。
 
 そもそもプレーオフが採用される明確な理由が見出せないんだ。本当に必要なのかどうか。もっとシンプルにしてほしいね。どうせ変えるなら、プレーオフも廃止して、J1の下位4チームとJ2の上位4チームをそっくりそのまま入れ替えるとか、シンプルかつドラスティックな改革に踏み切ったほうがいいんじゃないのかな。
 
 結局、試合数を増やしたいんだろうね。ルヴァンカップもマイナーチェンジするようで、J2から最大2クラブが参戦し、グループステージは4チームが4グループに分かれて争われ、プレーオフステージは最大で5つのカードが組まれることになった。
 
 この点に関しても、なぜJ2のクラブを参加させるのか、その理屈がよく分からない。グループステージの数合わせに必要としか思えないんだ。その意味では、J3もそうだよね。去年はブラウブリッツが優勝したけど、J2に昇格できなかったのは、J2ライセンスを所有していなかったからだ。
 
 それなら、最初からリーグに参加させなければいいんだ。でも、ライセンス未所有のクラブを締め出せば、リーグ戦が実施できない、あるいは規模の小さなものになる。結局、頭数を揃えるために、昇格の可能性はないけど、J3参入は許可する。日本全国にJクラブが存在することは歓迎すべき状況だけど、興行面を優先させているのではないかと邪推したくもなるよ。

次ページ方向性を見誤っては元も子もない。

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