【選手権】高校No1ストライカー安藤瑞季はなぜ、セレッソ大阪行きを決めたのか

2017年12月29日 安藤隆人

ユン監督からは「一緒に上を見て頑張っていこう」と

飛び級でU-20日本代表に選ばれるなど、今季の安藤は高校サッカー界で圧倒的な存在感を示してきた。写真・安藤隆人

 ビッグトーナメントの開幕を目前に控え、俄然注目を集めているのが長崎総科大附のU-20日本代表FW、安藤瑞季(3年)だ。この世代のNo1ストライカーである。
 
 屈強なフィジカルとスピード、正確なボールコントロールとシャープなスイングからのシュート。高校生離れしたパワーと技でゴールを量産する獰猛なハンターは、12月30日から開幕する第96回全国高校サッカー選手権での活躍が期待されている。

 大会の注目選手が次々とプロ入りや大学進学を決めていくなかで、安藤の進路はなかなか確定しなかった。そして12月27日、ついにその日を迎える。ベガルタ仙台、FC東京なども獲得に名乗りを上げるなか、来春のセレッソ大阪入りが発表されたのだ。
 
「セレッソは本当に大きなクラブで、来年から『桜』を背負うと考えると、いまからワクワクしています。あの方々と一緒にサッカーをできることが誇りですし、僕自身、もっと自分のカラーを出していけるように努力したい」

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 FW杉本健勇、MF山口螢、清武弘嗣、柿谷曜一朗などを擁する、Jリーグ屈指のタレント集団だ。今季のJリーグでは3位に食い込み、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得、ルヴァンカップでは史上初のタイトルを手にしてクラブの歴史を塗り替えた。
 
「やっぱり一人ひとりがものすごく巧いですよね。曜一朗さん、清武さんがいて、健勇さんは本当に強くて巧いし、螢さん、ソウザさん、マテイ・ヨニッチさんもいて、本当にすごい選手が揃っている。基礎がしっかりしていて、攻撃では手数を掛けずにやり切れる一方で、時間と人数をかけてじっくり崩すこともできる。今年これだけ勝利を掴んでいるのは、ユン・ジョンファン監督の手腕だと思う」
 
 練習参加をした際、周囲のレベルの高さを感じた安藤。そのなかでセレッソ入りの決め手となったのは、ユン監督、強化部の人びとの熱意を肌で感じ取ったからだと言う。
 
「スカウトの方が本当に熱心に試合を観に来てくれて、ユン監督からは『一緒に上を見て頑張っていこう』と言われました。本当に刺激になりましたし、『ここで頑張るしかない』と思いました。来年からはユン監督のサッカーから伝わる熱い想いを感じながらプレーしたい」

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