【セルジオ越後】韓国相手に自信がなかったハリル監督では、ロシアW杯で勝てるわけがないよ

2017年12月17日 サッカーダイジェスト編集部

「本大会では勝てません」と早々とギブアップ宣言してしまったみたいなもの。

E-1選手権での優勝を逃した日本のハリルホジッチ監督は試合後、韓国の実力が上だったと語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[E-1選手権]日本 1-4 韓国/12月16日/味の素スタジアム

 歴史的な完敗だったね。選手たちのパフォーマンス、それから、監督の采配にしても、評価するところがまったく見当たらなかった。代表戦で、こんな試合を見たのは過去にあったかと思うくらい酷かったよ。

 なにより気になったのは、試合終了後のインタビューでハリルホジッチ監督が発した言葉だ。「韓国が日本より強いことは試合前から分かっていた」と言ったのには驚いたね。これはつまり、今大会で頂点に立つ自信が端からなかったということなのかな。

 もしそうなら大問題だよ。東アジアで頂点に立つ自信がなかったら、来年のワールドカップで好成績を望むなんてできるわけがない。ワールドカップで戦う国は韓国より強いんだから、「本大会では勝てません」と早々とギブアップ宣言してしまったみたいなものだ。

 そういうことを言うんだったら、もう解任するしかないんじゃないかな。相手のチームのほうが強いだなんて普通、代表監督が言うことではないからね。チームの士気を上げなくてはいけない立場の監督がこんな発言をしてしまったら、選手たちも付いてこなくなる。ナショナルチームを率いる権利はないと思われても仕方がないよ。

 そもそも、この大会で勝つ気があったのかな。来年のワールドカップに出場しない北朝鮮と中国には勝ったとはいえ、内容は酷かった。この韓国戦などは、前半からチームとして機能していなかったにもかかわらず、最初の交代カードを切ったのが66分では遅すぎる。

 もちろん、選手たちの不甲斐なさにも厳しい目を向けるべきだけど、ゲームの流れが良くなかったのは明らかだったのに、なぜそれをしばらく放っておいたのか首をかしげたくなる。是が非でも結果を求めていたなら、前半のうちから選手を代えるとか、もっと必死になって指揮を執るべきなんじゃないかな。

【日本代表PHOTO】E-1選手権・第3戦の韓国戦。4失点の惨敗で優勝ならず…

次ページW杯に向けたサバイバルで、一番早く見切られるべきはハリル監督。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事