家長昭博が見たリーガ「乾と柴崎はチームからの信頼感じた」「クラシコはサッカーの枠を超越した一戦」

2017年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヘタフェvsエイバル」の解説を務めた家長選手が試合を振り返る。

「ヘタフェvsエイバル」の解説を務めた家長選手。柴崎、乾ともに「チームメイトとの信頼関係が築けている」という印象を抱いたようだ。

 リーガ・エスパニョーラ88年の歴史で初となる日本人対決は、わずか10分のすれ違いで実現しなかった。

 15節、柴崎岳が所属するヘタフェと、乾貴士を擁するエイバルが対戦。乾は先発出場を飾るも63分に交代、そしてベンチスタートとなった故障明けの柴崎は乾がピッチを退いたその10分後の73分に出場と、リーガ1部初の日本人対決は叶わなかった。

 試合はスコアレスドローに終わったが、この試合でWOWOW中継のゲスト解説を務めた家長昭博選手は「チームメイトからの信頼を感じた。今後に期待したい」と語った。
 
 リーガ側もこの対戦を日本向けPRのチャンスと捉え、両日本人プレーヤーをマンガ風に表現した動画を作成してSNSなどで拡散。キックオフ時間を日本の土曜夜9時に設定したり、スタンドで掲げるビッグフラッグや選手入場ゲートにも「こんにちは日本!」と入れるなど、この対戦を盛り上げる。

 始球式には、乾と柴崎の両選手に加え、フィギュアスケートのハビエル・フェルナンデス選手も登場した。

 リーグ戦3連勝と好調のエイバルは乾を左MFで先発起用、対するヘタフェはギリギリ間に合った柴崎をベンチに置いてスタートした。
 
 試合は、両チームとも中盤でつぶし合う展開となり、乾も数回のボールタッチで非凡な才能を感じさせたものの、決定的な働きはできずに63分に交代。その10分後の73分には柴崎が出場。79分にはヒールで流してパスをつなぐなど技術の高さを見せた。

 それでも大勢は変えられず。結局試合はエイバルMFジョアン・ジョルダンのPK失敗などもありスコアレスドロー。勝点1を分け合う形となった。
 
 過去にマジョルカでのプレー経験を持つ家長選手は、「プレータイムがもっと長ければよかったが、ふたりともチームメイトとの信頼関係が見てとれた」と期待を寄せた。

 また、川崎フロンターレでのJリーグ初優勝については「ホームで最高の雰囲気を作ってくれるファンに感謝したい」とコメント。

 そして、年末に行なわれるレアル・マドリーとバルセロナによるクラシコについても、「ひとつのファウルをめぐって世論が盛り上がるような、サッカーの枠を完全に超越した試合」と表現するなど、今後のリーガへの期待を語ってくれた。

次ページリーガでプレーして世界の広さやサッカーの奥深さを感じた。

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