【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎が解き明かす「流行する3-4-2-1の狙いと効きめ」

2017年09月26日 橋本英郎

J1にはあんまり多くないですが、J2だと一気に。

3-4-2-1など複数のシステムを併用している甲府。土曜日の横浜戦では横浜との撃ち合いを3-2で制した。写真:徳原隆元

 今回はフォーメーションについて書いてみようと思います。
 
 11人をフィールド全体にどのように配置して試合をするか。それを考えて組み立てるのがフォーメーションです。攻め方、守り方に大きく影響するものだと思います。
 
 フォーメーションは、その時代に応じて毎年のように変化していっています。あと、国やクラブによっては、年々変化していくフォーメーションの中でも不変な基準として用いられている場合もあります。オランダやスペイン、そしてクラブでは、鹿島アントラーズやレアル・マドリーなどです。
 
 そんな中で今回、ひとつのフォーメーションを中心に考えてみます。あくまで個人的な見解で、上手く説明し切れていない部分があるかもしれませんし、最新情報がアップデートされていない場合があるかもしれません。ご了承ください。
 
 現在Jリーグでは、「3-4-2-1」のフォーメーションを使っているチームが多く見受けられます。例えばJ1だと、ヴァンフォーレ甲府、(浦和レッズ、サンフレッチェ広島)。J2だと一気に増えて、大分トリニータ、ロアッソ熊本、V・ファーレン長崎、アビスパ福岡、愛媛FC、徳島ヴォルティス、ファジアーノ岡山、松本山雅、ザスパクサツ群馬、モンテディオ山形。ほかの形と併用しているクラブとしては、セレッソ大阪、ガンバ大阪、東京ヴェルディも活用しています。
 
 以前使用していたチームとしては、広島と浦和になりますね。なので、カッコ付けで表現させていただきました。
 
 J1にはあんまり多くないですが、一時期の結果として考えると、広島がリーグ連覇した際のフォーメーションであり、また、浦和の強さが際立つ時期もありました。

次ページ流行ったのは、広島と浦和によるところが大きい。

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