【現地発】ベベレン森岡亮太が2G1Aの大暴れ!「認められているな、と感じます」

2017年09月10日 中田徹

「親指はしゃぶってません。拳を舐めてたんです(笑)」。

開幕からの6試合で4得点・5アシスト。ベベレン森岡が止まらない! (C)Getty Images

 森岡亮太の夜だった。
 
 前半だけで2ゴール・1アシストを固めどりし、ベベレン・サポーターのハートを鷲掴みにした。オイペンを5対1で下した後、チームメートともにゴール裏まで挨拶に行くと、森岡は「席まで上がってこい」とサポーターに促され、ウルトラスの真ん中でコールリーダーとして「ウイー・アー・べフェレン!」のチャントをリード。続いてサポーターは「モーリー・オカ! モリー・オカ!」と名前を連呼した。
 
「シャイボーイなんであんまりそういうのはやりたくないんですが、(自分のコールで)『ウイー・アー・べフェレン』をやりました。あの時は『もうちょっと勘弁してよ』と思ってましたけれど、みんなもすごく喜んでくれて、認められているな、というのを感じます。すごく嬉しいですね」
 
『森岡劇場』は17分、MFイブラヒマ・セックのゴールアシストから開演する。右からの大きなクロスをファーサイドで待ち受けた森岡は空中戦で強さを見せ、右肩辺りにボールを当てて折り返し。これをセックが相手ゴールに背を向けながらボレーで蹴り込んだ。
 
 そして森岡は、CFイサーク・キーセ・テリンのお膳立てで19分と45分に連続ゴールを挙げる。最初のゴールはテリンの折り返しに、森岡がピンポイントでゴール前へ飛び込み、ダイレクトシュートで決めた。
 
「(オイペンのゴール前の守備の)スカウティングで『前線に上げたボールが入った時に、落としたところがすごく空く』というのがあったので、全速力で走ったら本当に良い形になった。相手も一瞬ポケっとしていて、そこにうまく、早く入れました」
 
 2ゴール目はテリンからの横パスをバイタルエリアで受け、狙い澄ましたシュートでマーカーの股間を抜き、強烈なグラウンダーで決めたもの。
 
「あれは練習のミニゲームで、うちのディフェンダー相手によくやっていたシュートです。ミニゲームが終わると、やられたチームメイトから『お前、それ、止めてくれ』って言われるんです。あれは結構、相手のダメージがデカいと思います。ゴールを決めた後、チームメイトが『練習と一緒のシュートだな』と笑いながら近付いてきました」
 
 この夜、生後9か月の長男が、背番号44を付けた父の試合を初めて観に来た。ゴールを決めた後の森岡が親指をしゃぶるパフォーマンスを見せていたように思えたが、本人曰く「親指はしゃぶってません」とのこと。
 
「うちの子供、お腹が減ると指じゃなくて拳を舐めるんです。だから拳を舐めてたんです(笑)」

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