【日本代表】豪州、サウジとの差はどこにあった? 勝ち星から探る上位3か国の明と暗

2017年09月06日 サッカーダイジェスト編集部

改めて大きかった山口のあのミドル。

ホームのイラク戦を山口のミドルで制したのは大きかった。写真:サッカーダイジェスト

 ロシア・ワールドカップのアジア最終予選の全日程が終了し、グループBの最終順位は次のようになった。
 
1 日本 勝点20/6勝2分2敗/17得点・7失点/得失点差10
2 サウジアラビア 勝点19/6勝1分3敗/17得点・10失点/得失点差7
3 オーストラリア 勝点19/5勝4分1敗/16得点・11失点/得失点差5
4 UAE 勝点13/4勝1分5敗/10得点・13失点/得失点差-3
5 イラク 勝点11/3勝2分5敗/11得点・12失点/得失点差-1
6 タイ 勝点2/0勝2分8敗/6得点・24失点/得失点差―18
 
 終わってみれば、日本が首位。「アジア最終予選で黒星スタートのチームは本大会に行けない」、「過去ワールドカップ予選でオーストラリアに勝ったことがない」というふたつのジンクスを打ち破り、6大会連続6回目のワールドカップ出場を決めている。
 
 しかし、盤石の強さだったかと言えばそうではない。ホーム初戦でUAEに敗れ、サウジアラビアとのアウェーゲームも後半はあまり良いところなく黒星を喫している。
 
 では、サウジやオーストラリアとの差はなんだったのか。
 
 まず、日本の戦績を見てみる。
 
日本の戦績
1節 UAE(H) ●1-2
2節 タイ(A) 〇2-0
3節 イラク(H) 〇2-1
4節 オーストラリア(A) △1-1
5節 サウジアラビア(H) 〇2-1
6節 UAE(A) 〇2-0
7節 タイ(H) 〇4-0
8節 イラク(A) △1-1
9節 オーストラリア(H) 〇2-0
10節 サウジアラビア(A) ●0-1
 
 取りこぼしは、1節のUAE戦のみ。それ以外のホームゲームは全勝で、草刈り場と目されたタイにもきっちり連勝している。最終節のサウジ戦で敗れたものの、その他のアウェー4試合は2勝2分と負けなし。グループBでもっとも取りこぼしが少なかったのが、日本ということになるだろう。
 
 そう考えると、3節のイラク戦を山口蛍の劇的なミドルで制した価値はとてつもなく大きかった。また、結果的にサウジとオーストラリアとの勝点差が1ということを考えると、敵地のイラク戦でのドローもポジティブに映る。

次ページサウジもオーストラリアも脆さを露呈したのは…。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事