【ブンデス日本人の現地評】及第点は大迫、武藤、香川で、他の選手は厳しい評価に…

2017年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

開幕戦での評価とは一転して長谷部は戦犯扱い…

期待値が高いだけに、長谷部への評価はおのずと厳しくなる。 (C) Getty Images

 先週末、ブンデスリーガは第2節が行なわれ、6人の日本人選手が出場した。

 古巣ヴォルフスブルクとのホームゲームにリベロで先発フル出場した長谷部は、カウンターからクロスの対応に当たったが、股間を抜かれ、試合を決めることになったゴールを防ぐことができなかった。


『キッカー』誌は3.5点、『ビルト』紙は4点を付け、「0-1に繋がるこの日本人の誤った判断は、試合全てを台無しにした。その後、ボールを失わなかったこと、攻撃への圧力を考えても、である」と記した。ニアサイドのスペースを埋めるため、相手選手に対してプレッシャーを掛けなかったことが厳しく追及されたかたちだ。
 
 地元紙『フランクフルター・ノイエプレッセ』は「0-1に繋がった場面ではもっとうまくやれたはずだ」とバッサリ斬ったが、地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は以下のように、失点の責任を追及しながらも、他のプレーについては評価している。
 
「失点の場面ではまごつき過ぎてアタックするのが遅く、あまりにも長いあいだ、相手を離してしまった。彼は後にそのことを認めている。ただ、どうすれば試合がうまく進むのかを理解していた唯一の選手であり、彼の落着き、視野の広さ、理解力からは、新たな切り出しが生み出された」
 
 なお、開幕戦ではスタメン出場した鎌田大地は、今回はベンチ入りするも出場機会はなかった。
 
 ケルン対ハンブルクでは、負傷明けの大迫勇也が先発出場で復帰を果たしたが、チームは1-3で敗れた。『ビルト』、『キッカー』ともに採点は4点だった。地元紙『エクスプレス』も同じく4点を与え、「帰ってきてすぐに危険な存在になった。最初のチャンスを作った」と記した。
 
 一方、ハンブルクの酒井高徳は、2試合連続で出場機会なしとなった。彼は、地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』に対し、以下のように語っている。
 
「もちろん、ベンチに座っている状況は簡単ではありません。しかし、監督の決断は受け入れます。この状況の責任は自分にある。大事なのはチームが機能し、勝つことです。絶対に諦めませんし、ポジションを奪い返したい」

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