【CL決勝|採点&寸評】C・ロナウドはまさに千両役者! 一方でディバラとイグアインは…

2017年06月04日 高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

S・ラモスはクアドラードを退場に追い込む。

2ゴールを挙げたC・ロナウドはこれぞ千両役者という働き。チームを史上初のCL連覇に導いた。写真:Alberto LINGRIA

[チャンピオンズ・リーグ決勝]ユベントス 1-4 レアル・マドリー/6月3日/ナショナル・スタジアム(カーディフ)
 
【レアル・マドリー|採点&寸評】
チーム 8
前半は動きが固く、C・ロナウドが先制点を挙げた20分以降も落ち着きがなく、27分に同点弾を許す。しかし、一気に攻勢に転じた後半は完全に主導権を握り、61分にカゼミーロ、64分にC・ロナウドがネットを揺らして畳み掛け、途中出場のアセンシオが90分に挙げたゴールでダメを押した。大会がCLとなって以降では史上初の連覇を達成だ。
 
監督 ジネディーヌ・ジダン 7
リードを2点に広げた64分以降も守備に回らず、77分にベイル、82分にアセンシオ、89分にモラタとアタッカーを次々と切り、攻撃的な姿勢を貫いたままチームを勝利に導く。コンディションを重視したスタメンのチョイスも妥当だった。
 
[GK]
1 ケイラー・ナバス 6
ピャニッチのミドルシュートを鋭い反応で弾き出した6分をはじめ、ユーベの猛攻を受けた立ち上がりに好セーブを連発。27分に許したマンジュキッチの同点ゴールは、ノーチャンスだった。
 
[DF]
2 ダニエル・カルバハル 5.5
前半は左サイドに流れるマンジュキッチの対応に苦しめられる。寄せが甘く、簡単にクロスを許すシーンも。攻撃面でもC・ロナウドの先制点をアシストしたシーンを除けば、見せ場を作れなかった。
 
5 ラファエル・ヴァランヌ 6
フィードがやや不正確だったとはいえ、大きなミスはなく、後半はイグアインをほぼ完璧に封じる。58分には意外性のあるドリブル突破からクロスも。
 
4 セルヒオ・ラモス 7
地・空を問わず対人戦で圧倒的な強さを見せつける。84分には闘志が空回りがちだったクアドラードを退場に追い込むなど、駆け引きの巧さも光った。
 
12 マルセロ 7.5
ギアを一段上げた後半は圧巻のパフォーマンスを披露。トリッキーな仕掛け、相手DFの背後をとるミドルパスで攻撃を活性化し、試合の流れを引き寄せる。運動量は最後まで落ちず、90分には左足のクロスで4点目をお膳立てした。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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