【ユーベ対ミラン|採点&寸評】MOMは決勝弾のディバラ! ドンナルンマも大奮闘したが…

2017年03月11日 片野道郎

D・アウベスのウイング起用は効果的だった。

30分に先制点を挙げたベナティア(右)。パスカットからそのまま攻め上がり、ボレーを叩き込んだ。写真:Alberto LINGRIA

【ユベントス|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 6.5
ハイプレスと落ち着いたポゼッションでミラン陣内を占拠して30分に先制ゴールを奪うも、最初に許したカウンターで43分に失点。後半はペースダウンし、ミランに再三の逆襲を許す。最後の15分は引き分けOKにも見えたが、アディショナルタイムに圧力を高めて3度の決定機を演出し、PKをもぎ取り勝点3を手に入れた。これでホーム31連勝だ。
 
監督 マッシミリアーノ・アッレグリ 6
D・アウベスのウイング起用は効果的。バルザーリの困難を読み取りハーフタイムにSBを交代し、右サイドの力関係を修正した采配も的確だった。89分には17歳になったばかりのケアンにチャンスを与えた。
 
【ユベントス|選手採点&寸評】
[GK]
1 ジャンルイジ・ブッフォン 6
バッカとの1対1で股間を抜かれた失点場面以外、重大なピンチには直面せず。76分、ケディラのバックパスが弱くデウロフェウと1対1になった場面も冷静に対応して凌ぐ。
 
[DF]
15 アンドレア・バルザーリ 5(46分OUT)
守備的SBとしてのタスクを律義にこなすも、前半の半ばに敵のポジションチェンジでデウロフェウとマッチアップしてからは困難に陥る。43分に同点ゴールを喫した場面でも走り負けてアシストを許し、前半のみで交代した。
 
19 レオナルド・ボヌッチ 5.5
同点ゴールの場面では不用意なパシャリッチへの飛び出しで裏を取られ、デウロフェウとバッカに2対2を許す失態。ビルドアップでもプレッシャー下でのパス精度を欠いた。
 
4 メディ・ベナティア 6.5(78分OUT)
バッカへの縦パスカットから一気に攻め上がって、D・アウベスのラストパスを引き出した30分の先制ゴールは見事な一撃。守備では同点ゴールの場面で2対2のマネジメントを誤り、バッカに裏を取られる。
 
22 クワドォー・アサモア 6.5
左サイドで攻守に奔走、とくに守備では的確なポジショニングと厳しいフィジカルコンタクトで、このサイドからのチャンスメークを許さず。オカンポスにもクツカに仕事をさせなかった。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページディバラは圧力をものともしないパーソソナリティーに脱帽。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事