【ゼロックス杯 採点&寸評】鹿島×浦和|さっそく最上の輝きを放ったL・シルバ、2得点の遠藤を高く評価

2017年02月18日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――2ボランチの関係は良好。なかでも新助っ人は抜群に効いていた。

【警告】鹿=L・シルバ(40分)、小笠原(56分)、鈴木(90+4分) 浦=青木(24分)、ズラタン(90+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】L・シルバ(鹿島)

【チーム採点・寸評】
鹿島 6
 序盤は攻め込まれたものの要所をしっかり締め、失点を未然に防ぐ守備はさすがだった。時間の経過とともにボールを保持する時間が増え、金崎を軸にチャンスを作り、39分に遠藤の直接FKで先制に成功、さらに44分にも背番号25が追加点を挙げてみせる。
 
 2点のリードを得た後半も、危なげない試合運びで時計の針を進めていたが、PKで失点すると、勢いづいた相手を止められず、続けざまに失点する。守備面で甘さを露呈する‶らしくない″戦いぶりも見せたが、鈴木の一発で結果的に勝利を収めたのはさすがだった。

【ゼロックス杯PHOTO】鹿島×浦和の美女サポーターたち♥

【選手採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6
前半は枠内シュートがなく、後半は痛恨の2失点。興梠のPKはコースを読んでいたが止められず。2失点目は、ポストに当たったこぼれ球に詰められた。目処が立ったのは大きい。
 
DF
22 西 大伍 6
37分にはカットインから相手のファウルを誘い、高位置でFKを得る。これが遠藤の先制点につながった。守ってはリスクを冒さず相手の攻撃を止めた。
 
5 植田直通 6
自陣エリア内での冷静さが光る。サイドに引っ張り出されても、落ち着いた対応でクロスを入れさせず。トータルで及第点のパフォーマンスだったが、失点の時間帯は集中が途切れたか。
 
3 昌子 源 6
植田と強固なブロックを形成。球際で強さを発揮し、カバーリングも問題なかった。アグレッシブに前に出て奪うディフェンスでも、能力の高さを発揮した。ディフェンスリーダーとして2失点はいただけないが、最後は勝利をもたらした。
 
15 三竿雄斗 5.5(82分OUT)
浦和のワイドを使った攻撃にやや手を焼いた印象。攻撃面では的確なポジショニングでボールを出し入れしながら、前線の選手をサポートするも、連動性は乏しかった。
 
MF
40 小笠原満男 5.5
中盤でフィルター役を務めつつ、前を向いてミドルレンジのパスで好機を作るなど、この日はいつもより攻撃の意識が高かった印象。PKを献上した自陣エリア内のファウルは減点材料だ。
 
MAN OF THE MATCH
4 レオ・シルバ 7
(69分OUT)
小笠原とのバランスが良く、精力的にボール奪取を狙う。そこで奪えなくても確実に相手の攻撃を遅らせ、また奪った後は抜群のキープ力でタメを作った。機を見た攻撃参加も効果的だった。いぶし銀の存在だったが、その輝きはこの試合で最上クラスだった。
 
25 遠藤 康 7
直接FKで先制点、こぼれ球に詰めて追加点。決定的な仕事をこなしたほか、果敢に相手の最終ラインの裏を狙う動きで攻撃に勢いをもたらした。後半は疲れが出たか、トーンダウン。
 
8 土居聖真 6
緩急をつけた突破のほか、FWをスペースに走らせる正確なパスを供給。ミドルゾーンでの五分五分の勝負ではやや劣勢を強いられたが、バイタルエリアでは危険なプレーを見せた。決め切る力が欲しい。

次ページ鹿島――値千金の決勝点を決めた鈴木は「6.5」。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事