長友もついに放出か? インテルが目論む「サイドバック刷新プラン」

2017年02月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「本命」のスイス代表とは個人合意とも――。

インテルが夏の補強のトップターゲットに据えるロドリゲス。積極的な攻撃参加と正確なクロスが持ち味だ。(C)Getty Images

 ドド(現サンプドリア)、マルティン・モントーヤ(現バレンシア)、アレックス・テレス(現ポルト)、そしてジャネル・エルキン(現ベジクタシュ)……。
 
 インテルがここ3シーズンで獲得し、そして結果を残せずに退団していったサイドバックたちだ。
 
 昨夏に加入したジャネルにいたっては、突然の監督交代の影響も受けてわずか数週間で構想外となり、すぐにレンタルに出される始末。同じく今シーズンに加入したクリスティアン・アンサルディも、持ち前のダイナミックな攻め上がりは影を潜め、守備でも怠慢なプレーで失点に絡むなど、ステーファノ・ピオーリ監督の信頼を得られていない。
 
 現有戦力では、長友佑都とダビデ・サントンについても指揮官が満足していないのは明らかだ。唯一、堅実な守備が売りのダニーロ・ダンブロージオだけが重宝されているものの、消去法で出番を与えられているに過ぎず、とりわけ攻撃面での貢献度は高くない。
 
 攻守両面で機能するSBの補強――。今夏の移籍市場でこの「積年の課題」を解決するために照準を定めているのが、ヴォルフスブルクの左SBリカルド・ロドリゲスだ。この24歳のスイス代表には、以前からレアル・マドリーが興味を示しているほか、プレミアリーグ勢やパリSGも熱視線を送っている。
 
 だが、『サッカーダイジェストWEB』でもお馴染みのジャンルカ・ディ・マルツィオ記者(『スカイ・スポーツ』のメルカート専門記者)によれば、インテルは代理人と接触して好感触を得た模様。本人がイタリア行きを望んでいることもあり、ライバルよりも年俸などが低くともセリエA行きを決断する可能性が高いという。

 そのため現在の焦点は、ヴォルフスブルクが設定している契約解除金(2200万ユーロ=約26億4000万円)を支払えるかどうか。少なくとも2000万ユーロ以下に値引きされることはないと見られ、SBとしては安くない金額をつぎ込むかに注目が集まる。
 
 

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