アーセナルが迎える「魔の11月」。結果次第ではヴェンゲル解任論の再燃も…。

2016年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去20年間で最も勝率が低い「魔の11月」。

今シーズンは好調をキープしているアーセナル。それだけに課題の11月をいかに戦うかが、リーグ戴冠のカギとなりそうだ。 (C) Getty Images

 4-1でサンダーランドに大勝したプレミアリーグ第10節を終えて、マンチェスター・Cと同勝点の2位につけるアーセナルにとって、11月はまさに"魔の月"である。
 
 英紙『サン』は、アーセン・ヴェンゲルが監督に就任してからの20年間で11月に手にした勝点の平均が1.59点であることを指摘。これは試合数が少ない8月と5月を除けば最も低い割合で、さらに勝率が47パーセントと5割を下回っていることも伝えている。
 
 昨シーズンを振り返っても、アーセナルは11月の公式戦4試合で2分け2敗と未勝利。チャンピオンズ・リーグ(CL)ではバイエルンに1-5と大敗を喫し、プレミアリーグでは格下WBAに1-2とアップセットを喰らわされている。
 
 さらに2シーズン前に遡れば、プレミアリーグでスウォンジーとマンチェスター・Uに2連敗。一部のファンから「もう十分だ。ヴェンゲル辞めてくれ」と書かれたバナーが掲げられたほど悲惨な状況に陥り、8位に転落。優勝戦線からの早期離脱を強いられたのだ。
 
 そうした不調の主因として挙げられるのが、怪我人の多さだ。英国Webサイト『フィジオルーム』には、過去10シーズンで、アーセナルが11月に出した故障者の数がまとめられており、その数は80人に上った。ちなみに昨シーズンは、アレクシス・サンチェスやロラン・コシエルニー、サンティ・カソルラなど各ポジションの主力を失っている。
 

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