【川崎】中村が評価したチームの成長ぶり。広島戦のハーフタイムで見えた変化とは?

2016年10月24日 本田健介(サッカーダイジェスト)

広島戦では「一体感を感じた」。

苦しみながら広島に勝利し、サポーターの声援に応える中村。自らもロスタイムに追加点を奪った。(C)SOCCER DIGEST

[J1第2ステージ15節]川崎2-0広島/10月22日/等々力
 
「広島があんなに前から来るなんて面を食らった部分はありました。みんなビックリしたんだと思います」
 
 広島をホームに迎えた一戦は、序盤から相手の激しいプレスに苦しみ、川崎は劣勢を強いられた。中村も「(パスを)出したら出しっぱなし。動くことができていなかった。でもそれは予想外のことが起きたからだと思う。その間に失点しなかったのが大きかった」と前半の戦いぶりを振り返る。
 
 そしてスコアレスで迎えたハーフタイム、チームのある変化を感じたという。
 
「ハーフタイムに(谷口)彰悟や、(新井)章太だとかが、『自分たちはこういう試合で勝ってきた』という話をしていた。(小林)悠は言わずもがなだし、そういうメンタリティが備わってきているというのは凄く大きなことだと思う」
 
 中堅や若手と呼べる選手たちが、自分たちの戦い方を理解し、周囲を盛り立てる――、その姿がチームを長年引っ張ってきた中村にとって嬉しかったのだろう。
 
 そしてこう続ける。
 
「上に行けばこういう試合になってくる。どれだけ我慢できるか。そういう意味では一体感を感じた。前の選手は守備を頑張っていたし、後ろもどんどん前に上がりながらやっていた。こういう勝ち方は非常に大きい。
 
 ただ今は勝ったり負けたりを繰り返しているので、今日の勝ちは今日で忘れる。でも、こういう勝ち方をしたんだというのは自分たちのなかで残っているので、どれだけ走ったり、どれだけ頑張ったら勝てるのかが分かったのは大きい」

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