【J1】ラスト3節の対戦相手も丸分かり。“残留争い”の見どころは?

2016年10月20日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

湘南は残り3節を全勝しても、勝点30がマックス。

次節、名古屋と磐田の“大一番”は最注目カードだ。

 非常に厳しい状況に置かれているのが湘南だ。
 
 残り3試合を全勝しても、勝点30にしか到達できない。次節の大宮戦で引き分けか負けると、ライバルの結果に関係なく降格が決定する。たとえ勝ったとしても、新潟、名古屋、甲府のうち2チームが勝点31に達した時点で、ジ・エンドとなる。

【J1】ラスト3節の対戦相手も丸分かり。"優勝&CS出場権争い"の見どころは?
 
 過去5年の残留ラインを見ても、 勝点30でJ1に残れたチームは皆無である。文字通り崖っぷちに立たされているが、"奇跡"が起こらないとも限らない。湘南は甲府と名古屋との直接対決を残しており、とにかくまずは大宮に勝つことができれば、光が見えてくるはずだ。
 
 追い込まれた湘南を除けば、13位から16位までが勝点4差に4チームがひしめく団子状態となっている。
 
 第2ステージ以降の流れを振り返ると、大きく調子を崩しているのが磐田だ。一時は年間10位と安全圏にいたが、坂道を転げ落ちるかのようにペースダウン。第2ステージでの白星は10節・福岡戦のみだ。
 
 天皇杯3回戦で大宮に0-5と大敗するなど、負のスパイラルに陥った。直近2試合は湘南と引き分け、新潟に敗れて勝点差を広げられず、残留争いに完全に引きずり込まれた。
 
 新潟戦後、名波浩監督のコメントも湿りがちだった。「このゲームに対する思いが相当強 かった。(勝点)1も取れなかったショックは非常に大きい」。
 
 下降線を辿っているとはいえ、それでも磐田はまだ13位と優位な立場にいるのも事実。その磐田と同様、 後半戦で一度も降格圏に落ちていないのが新潟だ。
 
 14位と15位を行き来しているが、先述したとおり、前節は終了間際の山崎亮平のゴールで2-1と磐田を退けて、14位に浮上してみせる。小林裕紀は古巣相手に価値ある勝点3を奪い取り、「最低限のノルマを達成できてホッとしている」と胸を撫でおろした。
 
 ただ、ここまでは水際で持ち堪えている新潟も、残り3節は浦和、G大阪、広島とJ1優勝経験のあるクラブと対戦が控えている。厳しい戦いが予想されるが、持ち前の粘り強さで勝点を積み上げられるか。
 

次ページ注目必至の「名古屋×磐田」の直接対決。

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