【日本代表】原口、長谷部、山口、吉田の貢献度は高かった一方、北京五輪組の3人は期待を大きく裏切る|10月シリーズ全選手査定

2016年10月17日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

連続失点の西川だが、及第点の働きぶりだった。

イラク、オーストラリアとの2連戦は1勝1分で勝点4をゲット。この結果、グループ3位に浮上した。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップ出場を懸けたアジア最終予選も、全10試合のうち、4試合を消化した。今回の10月シリーズでは、ホームでイラクに勝利、アウェーでオーストラリアに引き分けと、負けなしで乗り切ってみせた。
 
 勝点4を上積みしたハリルジャパンは、いかなる戦いを見せたのか。2試合の出場時間や採点とともに、選手たちのパフォーマンスとハリルホジッチ監督の采配を振り返る。

【オーストラリア 1-1 日本|PHOTOギャラリー】原口の3戦連発弾で先制するもPKで悔しい引き分け…
 
【10月シリーズの試合結果】
第3節/10月6日/埼玉スタジアム2002/57,768人
vs イラク 〇2-1
得点者:原口(26分)、山口(90+5分)
 
第4節/10月11日/ドックランズ・スタジアム/48,460人
vs オーストラリア △1-1
得点者:原口(5分)
 
【GK】(3人)
1 川島永嗣(メス)
(72試合・73失点)
イラク戦:ベンチ 本誌採点/-
オーストラリア戦:ベンチ 本誌採点/-
 
今シリーズでは、選手たちのモチベーションを高める"メンタルプレーヤー"として招集された。この役回りについて本人は、「特別に意識していない。チームが生き生きとプレーできるよう、全体を押し上げていきたい」と語り、裏方としてチームを支え続けた。
 
23 東口順昭(G大阪)
(2試合・1失点)
イラク戦:ベンチ 本誌採点/-
オーストラリア戦:ベンチ 本誌採点/-
 
西川のバックアッパーとして準備をしていたが、出場のチャンスは訪れなかった。トレーニングでは、テニスボールなどを使いながら反射神経を鍛えることに重点を置いたメニューを懸命にこなした。
 
12 西川周作(浦和)
(29試合・22失点)
イラク戦:先発フル出場 本誌採点/6
オーストラリア戦:先発フル出場 本誌採点/6
 
ハイボールやクロス対応、キックの正確さは相変わらずの安定感。イラク戦は1失点も、至近距離からのシュートをビッグセーブしてチームを助けた。オーストラリア戦ではど真ん中に蹴りこまれたPKを防げず。連続失点と悔しい結果に終わったが、それでも全体的には及第点を与えられる働きぶりだったと言えよう。
 
※名前右の括弧内は所属クラブ、同下はA代表通算成績(10月11日時点)。
 

次ページ吉田は攻守両面で頼りになる存在だった。

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