【J1採点&寸評】大宮×鳥栖|大宮は運動量が落ちた相手にトドメを刺せず

2016年09月25日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

大宮――後半は主導権を握ったが、あと1歩が足りなかった。

【警告】大宮=なし 鳥栖=キム・ミヌ(45+1分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】家長昭博(大宮)

【チーム採点・寸評】
大宮 6
前半開始早々にPKでビハインドを負う。しかし、高い位置からのプレスとコンパクトな陣形で相手をサイドに追い詰めながら、その後は無失点。攻撃ではピッチをワイドに使ったボールポゼッションで鳥栖ゴールに迫った。
 
【大宮|採点・寸評】
GK
21 塩田仁史 6
6分の失点はPKで責任はない。状況を的確に判断した飛び出し、ポジショニング、コーチング、ハイボールの処理は蓄積した経験値の高さを窺わせる。キックも今日は安定していて、味方のパスの出しどころをひとつ増やした。
 
DF
19 奥井 諒 6
相変わらずのダイナモぶり。攻撃時には幅を広く使うためのオプションとなるとともに、常に高い位置を取って相手を牽制し続けた。ワンツーで抜け出してクロスを上げるシーンも目立つ。
 
4 山越康平 6
累積警告で出場停止だった河本の代役として最終ラインに入る。縦につけるパスと高さで貢献したが、地上戦では迷いからか寄せの反応が遅くなる時もあった。不安定さをなくしたい。
 
2 菊地光将 5.5
PKを与えてしまった事実から評価を下げざるを得ない。ただし、それ以外では大きなミスもなく、最終ラインからボールを持って駆け上がるなど、90分間を通して質の高いパフォーマンスを維持した。
 
20 大屋 翼 6
致命傷にはならなかったが、31分に自陣深くで横パスを相手に献上。ただ、目立ったミスはこれだけで、以降も恐れることなくパス回しに加わるとともに、コンビを組んだ泉澤を堅実なプレーでフォローした。
 
MF
15 大山啓輔 6
最終ラインに落ちてのビルドアップや、スペースを巧みに嗅ぎつけてパスの中継地点になるなど、中盤の底で堂々とした姿を披露。欲を言えば攻撃のスイッチとなる縦パスがもっとほしい。
 
23 金澤 慎 6
攻撃に比重を置く大山に対して、危険察知能力と豊富なスタミナ、決してサボらない献身性を生かした守備でフィルター役に。58分にはCKのこぼれ球に反応して強烈ミドル。GKに弾かれたが、家長のゴールを引き出した。

次ページ大宮――“違い”を作り出した家長をMOMに選出。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事