【J1採点&寸評】浦和×大宮|「特別な一戦」は組織と個の特長を発揮し合う好ゲーム。浦和の柏木、武藤、関根が活躍。MOMは同点弾を叩き込んだマテウスに。

2016年07月17日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

浦和――柏木が芸術的なFKで先制ゴール! しかし数的優位でも失点するなど、守備面の課題は相変わらず。

得点者/浦和=柏木(37分)、武藤(59分) 大宮=江坂(45+4分)、マテウス(68分)
警告/浦和=宇賀神(20分)、関根(79分)

[J1・第2ステージ4節] 浦和レッズ 2−2 大宮アルディージャ
7月17日/埼玉スタジアム2002

【チーム採点・寸評】
浦和 6
さいたまダービーは、両チームの「組織」と「個」が噛み合う好ゲームに。柏木の攻守にわたる大健闘、関根の気迫の突破、武藤の久々のゴールなど収穫は多かった。しかしカードを3枚切ったあと、思い切り前掛かってバランスを失った。

 しかも前で詰まり、さらに前掛かってピンチを重ねる悪循環にまたも陥った。1試合トータルで見れば「及第点」を与えられるが、終盤の守備のバタバタは相変わらず。

ちなみに採点とは関係ないが、浦和美園駅構内に臨時で「女性専用更衣室」が設けられていた。町が特別な雰囲気を作り出していた。

【PHOTO】ファインゴールの応酬! 白熱のさいたまダービーは決着つかず

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5.5
CKからの防ぎようがないシュートとも言えるが……またも枠内に飛んできた1本目のシュートで失点を喫してしまった。守備から試合を作ることができずにいる。終盤はナイスセーブも見せたが、再三にわたり決定機を作られた。

DF
46 森脇良太 5.5
"再び"セーフティにクリアしたCKが同点弾となってしまった。緊張の漲る一戦、やはり気持ちが少しでも引くとやられる。後半、得意の形に持ち込み惜しいシュートも放った。とはいえ、守備で背後を取られた時のバタバタ感は否めなかった。
 
6 遠藤 航 5.5
28分、ペチュニクのシュートに身体を張り"スーパーブロック"。しかし前半終了間際、泉澤のマークに付ききれず、同点ゴールを与えてしまった。コンディションは上がっているが、厳しい結果を突き付けられてリオ五輪に向かうことに。

5 槙野智章 5
ペチュニクと対峙しつつ、マテウスにも対応する守備の役割をこなす。そのなかで31分にオーバーラップからチャンスを作った。しかし、対峙したマテウスにボールサイドに詰め切れずに失点を与えてしまった。

MF
3 宇賀神友弥  5.5(69分OUT)
前半終了間際にマテウスのシュートを辛うじてブロック。思い切った飛び出しから、惜しいヘディングシュートも放った。ただ守備面では、結果的に左サイドから2点を与えた。
 
10 柏木陽介 6.5
17分に武藤に決定的なパスを放ち、23分に決定的シュート。そして37分、文句なしの芸術的なアーチを描くFKを叩き込んだ。ゴール前にも積極的に飛び込み、試合終了間際には決定的なヘディングシュートを放った。守備面でも何度か危うい場面はあったものの、フリーランを含めて質が高かった。
 

次ページ浦和――久々の関根―武藤ラインから2点目を奪取。一方、途中出場組がいまひとつに…。

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