新生フェイエノールトの前線で、いまや攻守両面に重責を担う
フェイエノールトで存在感を高めている上田。与えられたタスクは多岐に渡る。(C)Getty Images
5月11日、雲ひとつない快晴のロッテルダムで行なわれたフェイエノールト対PSV。気温25度とは言え空気が乾燥しており、ピッチの上に立つ選手たちに厳しい日差しが襲いかかった。そのなかでフェイエノールトは立ち上がりからエンジン全開で攻守に躍動。開始わずか10分で2-0とリードを奪う。
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5分、フェイエノールトのFWイゴール・パイションがGKティモン・ベレンロイターからのロングキックを巧みに胸トラップで受け、PSVの守護神ウォルター・ベニテスとの1対1を巧みなチップシュートでネットに沈め、幸先良く先制する。このとき、FW上田綺世はオフサイトポジションから自陣に戻りながら、パイションとポジションを入れ替えていた。
一見、即興のように思えた上田とパイションの動き、そしてベレンロイターのロングフィード。しかしそれはチームとして意図したものだった。
オランダ人相手にも圧倒的な高さでターゲットマンとして機能する昨今の上田だが、この日、フェイエノールトは快速ウインガーのパイションとハジ・ムサに向けて、徹底してロングボールを蹴っていた。3トップシステムから瞬時に"2トップ(パイション&ムサ)1シャドー(上田)システム"に移行する策は、ハイラインを敷くPSV相手にかなり有効で、ゴールシーン以外にも前半のフェイエノールトは多くのチャンスを作っていた。
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加えてフェイエノールトのプレッシングも効果的だった。肝は上田とMFアントニ・ミランボのポジショニング。PSVのキーマンはアンカーを務めるジョイ・フェールマン。彼がフリーになると、PSVのビルドアップによどみがなくなる。上田とミランボはPSVのCB陣にプレスを掛けつつ、しっかりフェールマンへのパスラインを切り、PSVに攻撃の端緒を与えなかった。PSVのペーター・ボス監督は劣勢の前半をこう振り返る。
「上田とミランボがうちのCBにプレスを掛け続けたことによって、フェールマンはフリーになってもボールを受けることができなかった」
CBへのプレスが難しいときには、上田かミランボがフェールマンに直接付いた。
フェイエノールトにとってすべてがスムーズに進んでいた。上田は前半、パイションからのクロスをヘッドで合わせたのと、後半立ち上がり、カウンターからミランボのスルーパスを引き出しスライディングシュートと、2本のシュートを打った。ともにゴールの枠を外れたが、感覚としては決して悪くなかった。
しかし後半になるとPSVのポゼッションの前にフェイエノールトのプレッシングが無力化し、終わってみれば2-3の逆転負け。これで3位フェイエノールトと2位PSVの差は残り2試合で勝点8となり、来季のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェイズへのストレートインは無くなった。
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