【J1展望】浦和×FC東京|泥沼脱出へ。浦和は調子を上げるムリキを止められるか?

2016年06月21日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――強いプレッシングと積極性を取り戻し、リーグ3連敗で食い止められるか。

故障者/浦和=なし FC東京=石川
出場停止/浦和、FC東京=なし


J1リーグ1stステージ・13節
浦和レッズ – FC東京
6月22日(水)/19:30/埼玉スタジアム2002

浦和レッズ

1stステージ成績(6月21日現在):3位 勝点27 8勝3分4敗 20得点・13失点

【最新チーム事情】
●「中途半端なプレスは穴を招く」と遠藤は教訓にする。
●ようやくリーグ初得点の宇賀神は「走る、戦う、規律を守る」を強調。
●ミスで失点を招いた柏木は「受け止めて、前を向く」と誓う。

【担当記者の視点】
 3連敗を喫して第1ステージの優勝は消滅した。連戦中一度も勝っておらず、チーム状態も決して良いとは言えない。だからこそ、選手たちは「目の前の試合に集中する」、「泥臭くでも勝利を求める」と声を揃える。
 
 失点パターンに共通するのが、前線からのプレスがかわされてカウンターを受けること。遠藤は「フラフラと中途半端に行けば穴があくだけ。意識はしているはずだが、行く時はハッキリさせたい」と、守備のメリハリが重要だと話した。最悪ファウルになっても止めるくらいの覚悟が必要だ。
 
 また広島戦で光明が差したと言えるのが、両ウイングバックに今季初ゴールが生まれたことだ。チームの2点目を決めた宇賀神は、「ワイドが絡む攻撃は距離感がよく、今までにない手応えを得られた」と振り返る。その上で、「結果が出ない今こそ、原点である『走る、戦う、規律を守る』の3点を強調すべき」と話していた。

元FC東京・今野が指摘した浦和の欠点とは? 「いつも、こんな感じ。バランスはいいが…」
 
 一方、途中出場から痛恨のミスパスで失点に絡んだ柏木は、「すべてを受け止めている。その上で前を向くしかない」と話した。そして「過去2年、G大阪も広島もシーズン後半に勝点を伸ばして優勝している。今度は自分たちがその流れを作るため、第1ステージの残り2試合でキッカケを掴みたい。ここからやるんだと証明できるのは、自分たちだけ」と決意を示した。
 

次ページFC東京――浦和の両ウイングバックを封じて、ムリキを生かすカウンターを狙う。

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