【大宮の開幕スタメン予想&最新序列】豊川の1トップ、杉本の左シャドーは堅い。ボランチはシーズンを通して激しい競争になりそう

2025年02月06日 松澤明美

右シャドーは新加入のカプリーニと谷内田を抑え、2年目のアタッカーか

大宮の開幕スタメン予想&最新序列。(C)SOCCER DIGEST

 2月15日、新生RB大宮アルディージャがホームのNACK5スタジアム大宮でデビューを飾る。

 世界からも視線が集まる歴史的瞬間を見届けようと、チケットは飛ぶように売れてプラチナ化するほどだ。J1昇格を掲げてスタートする晴れ舞台はモンテディオ山形が相手となり、攻略へ向けてチームは着々と準備を整え、そのときを待つ。

 2年ぶりのJ2となる今季は、J3を制した昨季の主力が全員残留。なかでも、レンタル組でJ3ベストイレブンに選出された杉本健勇と泉柊椰をそれぞれ完全移籍で獲得できたのは大きい。そういった土台に海外経験のある豊川雄太やJ1昇格を2度にわたって達成したガブリエウら実力者が加入。総勢31人の選手は新オーナーのレッドブル側と情報を共有しながら編成されたメンバーだ。

 彼らに求められているのは昨季以上の局面の強度と技術の質で、長澤徹監督は「第1節から第38節まですべてのゲームで襲いかかる」とチーム作りを進めている。練習試合などを通して新戦力と既存選手の融合を図り、さまざまな組み合わせを試した。選手によっては初めてのポジションにトライしていて新しい発見もあったかもしれない。

 システムは流動的だが開幕戦は昨季を踏襲する3−4−2−1で予想し、豊川の1トップ、杉本の左シャドーは堅い。この2人の出来が今季の鍵を握り、「ゴール、アシストというところをチームにもたらさないといけない」と豊川。全体練習後はいつも最後まで居残って「シュートは永遠に追求できる」と極め続ける成果に期待は高まる。

 もう一枠のシャドーは、進境著しいプロ2年目の藤井一志を第1候補に挙げたい。ルーキーイヤーは6ゴール・4アシストと目覚ましく、怪我で離脱がなければ、もっと数字を伸ばせたはず。新加入のカプリーニと谷内田哲平が後に続き、どちらもセットプレーのキッカーが務まって得点力も備える。石川俊輝はボランチの選択肢もあって悩ましい。
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 そのボランチは飛躍的に力強さを身につけた小島幹敏が中心だ。今季はよりボールを大事にし、多彩な攻撃を目ざしており、小島の非凡なセンスが大いに生かされる。相方はミドルシュートが強烈なアルトゥール・シルバか、ボール奪取に長ける石川か。試合の流れを変えられる和田拓也らも控え、シーズンを通して競争は激しい見込みだ。

 ウイングバックは昨季に初挑戦で結果を残した泉が左の筆頭で、右はどこでも安定してこなせる茂木力也をチョイス。CBは左に浦上仁騎、右は下口稚葉を選び、中央は村上陽介を推す。市原吏音は3月2日までU-20日本代表に参加していて、最短で出場は第4節から。ガブリエウはコンディション次第で割って入ってくる。

 GKは昨季に2度目のフルタイム出場を果たした笠原昂史が優位ではあるものの、志村滉、加藤有輝、新顔の坪井湧也も順調にトレーニングを重ねて甲乙つけがたい。長いシーズンのうちで序列がたびたび入れ替わる可能性は高い。経験値でリードするベテランの笠原を追い、3人が切磋琢磨しながら突き上げていきそうで興味深いポジションと言えよう。

 長澤監督は今季を「ソリッドなことをベースにして、もう一段階で自信を持ってゴールに迫っていけるようにならないと」と見据える。さらに、「ワンシステムで戦えるほど甘くない。人も変えるが立ち位置も変わって、畳み掛けなきゃいけない部分がある」と言い、常に目が離せない。開幕戦だけでなく、定点観測し続けていきたいところ。

 1月9日の新体制発表はド派手なパフォーマンスで、レッドブルのポテンシャルをまざまざと見せつけた。開幕戦はグローバルサッカー部門の責任者に就いた世界的名将のユルゲン・クロップ氏が来場予定で、これもまた破格。Jリーグ史を塗り替えた挑戦の始まりは、試合はさることながら注目ポイントがいっぱいだ。

取材・文●松澤明美(大宮花伝)

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