【バイタルエリアの仕事人】vol.44 藤尾翔太|五輪が終わり、次に目ざす場所は“A代表” 「僕たちの世代も食い込んでいかないと」

2024年09月30日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「黒田監督は本当に勝利に貪欲で、熱い監督」

パリ五輪を終えて、藤尾が次に目指すのはA代表だ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第44回は、FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太だ。

 前編ではバイタルエリアでの意識、躍進を続ける町田の強さの理由を訊いた。後編では自身の精神面や町田の黒田剛監督、パリ・オリンピックについて語ってもらった。

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 黒田(剛)監督は、当たり前かもしれないですけど、すごく負けず嫌いな監督だと思います。本当に勝利に貪欲で、熱い監督です。

 練習でも僕たちがぬるい練習していると、すぐに止めて気合を入れ直してくれる。いい方向に持っていくのが上手い印象ですね。

 J1で追われる立場となっていますが、プレッシャーは感じていないです。僕自身があまりプレッシャーを感じるタイプではなく、感じたら逆にプレーが悪くなるというか、かたくなってしまう。感じないようにはしているんですが、ただどうしてもシーズンの終盤になるにつれて、少しずつ重圧がかかっているとは思います。

 そういう僕のメンタルは、鍛えたわけではなく、もともとの性格ですかね。コーチにメンタリティの部分あまり言われたことがなく、小さい時から気が強いタイプだったので、子供の頃からだったような気はします。

 両親の教育方針で特別なことがあった記憶はないですけど、僕は昔からめちゃくちゃ自由に育ったので。縛られることはなく育ててもらったのが良かったのかなと。

 サッカーは親と4歳上の兄貴が先にやっていて、それで気が付いたらボールを蹴っていた。サッカーがすごくやりたかったわけではなかったのですが、勝手にサッカーが習慣になっていて、それが今でも続いているような感覚。兄貴とはライバル心というか、切磋琢磨し合ってこれたのも良かったです。
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