【識者推奨|大岩Jのパリ五輪メンバー】藤尾とタイプが似ている細谷は選外に。中盤は藤田と荒木が当確。微妙な立ち位置の松木は...

2024年06月20日 清水英斗

左右のキッカーは常にピッチに残したい

清水氏が推奨するパリ五輪メンバー。OA枠には板倉、遠藤、上田の3人を選出した。(C)SOCCER DIGEST

 7月末にパリ・オリンピックが開幕する。4年に一度の大舞台に挑むメンバーはどんな顔ぶれになるか。ここでは、サッカーライターの清水英斗氏が推奨するU-23日本代表の18人を紹介する。

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 7月24日に初戦のパラグアイ戦を迎える、パリ五輪・男子サッカー。登録メンバーは7月3日の記者会見で発表される予定だが、逸る気持ちをあえて抑えず、一足先に18人の推奨リストを作ってみた。

 独断と偏見交じりだが、現時点でクラブから招集を拒否された(と見られる)選手は除き、現実味を残した。

FW:上田綺世(OA)、藤尾翔太、内野航太郎、斉藤光毅、三戸舜介、平河悠
MF:遠藤航(OA)、藤田譲瑠チマ、松木玖生、荒木遼太郎
DF:板倉滉(OA)、高井幸大、西尾隆矢、関根大輝、半田陸、大畑歩夢
GK:小久保玲央ブライアン、鈴木彩艶
 
 GKは小久保と鈴木で疑いなしだ。ただし、どちらも大器だけにファーストチョイスは難しい。小久保は身のこなしが軽く、足離れがいい。一方の鈴木はディストリビューションなど配球面で上回る。

 今季クラブの出場機会が多いことは、鈴木を強く推せる点だが、一方の小久保も短期決戦でチームを流れに乗せるパーソナリティを持っているので、やや上位に置いた。

 次はDF。過去に成功した五輪を踏まえ、統率力のあるオーバーエイジを一人は入れたい。先日のアメリカ遠征では、最終予選で右CBに入った高井を左CBで起用したが、これは右CBに板倉を招集する布石とも受け取れる。

 高井は最終予選、あるいは最近の川崎の試合を見ても、一皮剥けた感がある。A代表の主力CBと組ませ、大器の開放を期待したい。サブは西尾だ。

 SBは最終予選でプレーした関根と大畑がファーストチョイス。大畑は空中戦など守備面の不安はあるが、左利きのプレースキッカーとしても価値がある。この大岩剛監督が指揮する五輪代表は、セットプレーが武器なので、左右のキッカーは常にピッチに残したい。他のポジションで左利きが減少気味であるだけに、大畑は貴重に映った。

 半田はアメリカ戦で試合中に左右のSBをこなした。この汎用性は18人登録に限られる五輪では重要なポイントだ。彼もメンバーに入るはず。ビルドアップが巧みで、関根とは特徴が違うので、試合に変化も付くだろう。また、遠藤がボランチに入るなら、関根より半田をファーストチョイスとし、ビルドアップをサポートさせる手もある。DFは以上6人だ。

【PHOTO】7月25日にパリ五輪初戦を迎えるなでしこジャパン18人とバックアップメンバー4人を一挙紹介!

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