【J1採点&寸評】川崎×浦和|決勝弾の武藤に加え、遠藤と阿部が最高点の「7」。敗れた川崎は最低点の「5」が4人

2016年04月24日 塚越始・大木勇(週刊サッカーダイジェスト)

川崎――GKのチョン・ソンリョンは好セーブを披露し、エドゥアルドも対人の強さを見せたが…。

【警告】川崎=田坂(30分)、エウシーニョ(90+2分) 浦和=阿部(42分)、関根(47分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】武藤雄樹(浦和)

 
【チーム採点・寸評】
川崎 5
前半は浦和に押し込まれる時間が長く続くも、忍耐強く守ってカウンターを発動。40分には田坂がチャンスを迎えるも、これを活かせず。後半に入ると、田坂に代わって車屋を投入。3バックに移行して左サイドからの攻撃が活性化するも、相手の連動した崩しに対応できずに失点。終盤は有効な攻め手を見出せなかった。
 
浦和 7 
前半はほぼ一方的にボールを支配し、カウンターのピンチにもギリギリのところで対応。「攻め切る」という意図を持ち続けた後半、まさにチーム一丸で武藤の決勝ゴールを奪った。その後も決して守勢に回ることなく、今季無敗の川崎相手に"攻め勝った"。

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【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
後方でのパス回しは安定感があり、的確にボールを捌いてビルドアップに貢献。前半、興梠の強烈なミドルには手が届かなかったが、ポストに助けられて難を逃れた。後半早々、再び興梠にシュートを打たれるも、これは見事に止めた。
 
DF
3 奈良竜樹 5.5(86分 OUT)
16分には、身体を投げ出すスライディングで柏木のシュートを阻止。その後も球際で気迫溢れる対応を見せた。ただ失点時はポストプレーをした李を潰し切れず、そのワンプレーで減点。終盤、接触プレーで足を裂傷し、「骨が見えていた」(大久保)という状態に。
 
5 谷口彰悟 5
前線に顔を出す機会はあったが、肝心のパスが精度を欠き、逆にカウンターを食らう場面も。後半は3バックの左に入り、攻守のバランスを取りながら無難なプレーを見せたが、ビルドアップの局面で違いは作れず。
 
18 エウシーニョ 5
序盤は宇賀神に後手を踏んで押し込まれる時間帯も。25分に大久保とのワンツーで密集地帯を抜け出し、小林の足もとへパスを通して好機を演出した。だが、それが最大の見せ場であり、後半は安易なボールロストでピンチを招いた。
 
23 エドゥアルド 6
鋭い出足でボールを奪ったかと思えば、1対1では巧みに身体を入れて相手を抑え込んだ。1対1の局面では強さを示したが、失点時だけ中央のマークがやや緩くなった。バックパスのミスもあったが、総じて安定していた。
 
MF
14 中村憲剛 5.5
12分のFKはゴール左へ。大島とのパス交換で攻撃のリズムを作るも、前半は様子見の時間が続いた。後半は高い位置を取って攻撃の比重を高めたが、効果的な崩しにつながらず、最後までらしさを発揮できなかった。
 
 

次ページ川崎――チャンスを活かせなかった小林、攻守に物足りなさが残った大島が最低点の「5」。

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