チームに戦術的な幅をもたらすコケの万能性。
アトレティコの好調を支えるのはエースのグリエーズマン(手前右)だけだはない。コケ(手前左)をはじめとしたハードワーカーたちの献身も、チームの大きな活力となっている。 (C)REUTERS/AFLO
4試合を残した段階で、3チームが勝点1差で優勝争いを繰り広げる今シーズンのリーガ・エスパニョーラ。少し前までトップを独走していたバルセロナの歴史的な失速により、タイトルの行方は全く見えなくなってきた(34試合を消化してバルサとアトレティコ・マドリーが勝点79、レアル・マドリーが勝点78)。
「今シーズンはどこが優勝するのか?」
バルサが3連敗を喫した33節終了後、『マルカ』紙と『アス』紙がそんなアンケートを実施した。
結果は、どちらもアトレティコが最多得票数を獲得。チャンピオンズ・リーグ準々決勝でそのアトレティコに敗れたバルサには、たしかにリーガに集中できるというアドバンテージがある。ただ、スペインの世論は俄然、勢いで勝るアトレティコに傾いている。
目立つのは、ディエゴ・シメオネ監督が築き上げた、全員がハードワークを厭わない強固な守備組織。総失点の数を見てみてもそれは明らかだ。バルサの29、R・マドリーの30に対し、アトレティコはほぼ半分の16である。20チーム中ダントツに少ない失点数は、前線、中盤を含む組織的なディフェンスの賜物だろう。
個人のパフォーマンスではやはりアントワーヌ・グリエーズマンに目がいくが、攻守に不可欠な貢献を見せている選手といえばコケだ。今シーズン、ここまでリーガ2位タイの11アシストを記録。チャンピオンズ・リーグでも、バルサとの準々決勝・第1レグでスルーパスからフェルナンド・トーレスの先制ゴールをお膳立てするなど、決定的な仕事をしている。
しかも彼は、終盤戦を迎えてコンディションを上げている。公式戦ここ5試合でマークしたアシストは5つ。裏への飛び出しが冴え渡るF・トーレスとの相性は抜群で、お膳立てしたその5ゴールのうち、4つはふたりのコネクションから生まれている。
アトレティコの基本システムである4-4-2の中盤の4つのポジションを全てこなせるのも強み。対戦相手や試合展開に応じてコケの位置を変えることで、シメオネはチームに戦術的な幅をもたせている。
コケがプレーするポジション。それは指揮官が何をしたいか、その指標でもある。
「コケは最高のミッドフィルダー。ピッチに立たせておけばチャンスを作ってくれる」とは、そのシメオネのコメントだ。
球際に強く、強度の高いプレスをかけられ、アシストもできるコケ。リーガとチャンピオンズ・リーグにおいて、鍵を握る選手である。
「今シーズンはどこが優勝するのか?」
バルサが3連敗を喫した33節終了後、『マルカ』紙と『アス』紙がそんなアンケートを実施した。
結果は、どちらもアトレティコが最多得票数を獲得。チャンピオンズ・リーグ準々決勝でそのアトレティコに敗れたバルサには、たしかにリーガに集中できるというアドバンテージがある。ただ、スペインの世論は俄然、勢いで勝るアトレティコに傾いている。
目立つのは、ディエゴ・シメオネ監督が築き上げた、全員がハードワークを厭わない強固な守備組織。総失点の数を見てみてもそれは明らかだ。バルサの29、R・マドリーの30に対し、アトレティコはほぼ半分の16である。20チーム中ダントツに少ない失点数は、前線、中盤を含む組織的なディフェンスの賜物だろう。
個人のパフォーマンスではやはりアントワーヌ・グリエーズマンに目がいくが、攻守に不可欠な貢献を見せている選手といえばコケだ。今シーズン、ここまでリーガ2位タイの11アシストを記録。チャンピオンズ・リーグでも、バルサとの準々決勝・第1レグでスルーパスからフェルナンド・トーレスの先制ゴールをお膳立てするなど、決定的な仕事をしている。
しかも彼は、終盤戦を迎えてコンディションを上げている。公式戦ここ5試合でマークしたアシストは5つ。裏への飛び出しが冴え渡るF・トーレスとの相性は抜群で、お膳立てしたその5ゴールのうち、4つはふたりのコネクションから生まれている。
アトレティコの基本システムである4-4-2の中盤の4つのポジションを全てこなせるのも強み。対戦相手や試合展開に応じてコケの位置を変えることで、シメオネはチームに戦術的な幅をもたせている。
コケがプレーするポジション。それは指揮官が何をしたいか、その指標でもある。
「コケは最高のミッドフィルダー。ピッチに立たせておけばチャンスを作ってくれる」とは、そのシメオネのコメントだ。
球際に強く、強度の高いプレスをかけられ、アシストもできるコケ。リーガとチャンピオンズ・リーグにおいて、鍵を握る選手である。