町田MF平河悠のドリブルに感じた“三笘っぽさ”。あとは結果がついてくれば、パリ五輪メンバー入りも...

2024年05月16日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

開始5分にさっそく魅せる

C大阪戦で圧巻のパフォーマンスを披露した平河。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 FC町田ゼルビアは5月15日、J1第14節でセレッソ大阪と町田GIONスタジアムで対戦。オ・セフンとミッチェル・デュークの得点で2-1と勝利を収めた。

 直接ゴールには絡めなかったものの、持ち味のドリブルを武器に随所で存在感を示していたのが、右サイドハーフで先発したパリ五輪世代のMF平河悠だ。

 U-23日本代表の活動から帰ってきたばかりの23歳は、開始5分にさっそく魅せる。自陣でのボール奪取から平河が前を向くと、前線で走り出していた藤尾翔太に絶妙なスルーパスを供給し、チャンスを創出。28分には相手のセットプレーのこぼれ球にいち早く反応して奪い返すと、自陣中央からドリブルで長い距離を持ち運ぶ。最後のシュートはGKに阻まれたが、圧巻のプレーを披露した。

 56分、ナ・サンホを右サイドに投入したことで、左サイドにポジションを移した後も果敢な仕掛けで相手の脅威に。一度スピードを落としてから、一気に加速して相手を抜き去るドリブルは、さながら三笘薫(ブライトン)のよう。
【動画】会場を沸かせた平河の圧巻ドリブル!
 
 平河がボールを持つたびに現地のファンから「おー!」と声が上がるほど、スタンドの観客を魅了した。

 U-23日本代表として出場した4月のU-23アジアカップでは全6試合に出場。平河が不在の間も、町田は着実に勝点を積み上げ、J1上位をキープした。そこにチーム屈指のドリブラーが帰ってきて、これだけのパフォーマンスを見せてくれるのだから、頼もしい限り。同時に、町田の選手層の厚さを感じさせた。

 欲を言えば、あとはゴールという目に見える結果がついてくれば、7月のパリ五輪メンバー入りも見えてくるだろう。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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