キムチ入り弁当、駆け回る広報マン…日本にはない? 韓国でのおもてなし。江坂任&天野純の印象も直撃【ACLアウェー取材記】

2024年04月19日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

サッカー専用スタジアムで雰囲気良好も、アクセスは…

蔚山まで駆けつけたマリノスサポーター。(C)Getty Images

 4月17日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第1戦で、蔚山現代と横浜F・マリノスが蔚山文殊フットボールスタジアムで激突。ホームの韓国王者が1-0で先勝し、1週間後の横浜での再戦を前に、決勝進出に一歩前進した。

 私はこの一戦を現地で取材。記者としてではなく、観客としてスタンドで観戦したグループステージ第5節、横浜対仁川ユナイテッド戦に続き、韓国のスタジアムに足を運んだ。

 そこで、日本にはない、おもてなしを体験した。

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 決戦の舞台となったのは、蔚山文殊フットボールスタジアム。日韓ワールドカップでも3試合で使用されたクラシックなサッカー専門スタジアムだ。キックオフのおよそ2時間前に現地入りすると、少しずつ人が集まり始めており、熱の高まりを感じた。
【PHOTO】蔚山スタジアムの様子を大公開!貴重な内部潜入写真も!韓国ならでは?の新発見続々
 日本から韓国までは飛行機で数時間。最も近い外国とあって、マリノスサポーターも少なくなく、「ようこそ蔚山へ」と日本語で書かれたウェルカムゲートを続々とくぐっていた。振り返れば、成田空港の時点で、青いユニホーム姿の人を多数目撃。釜山空港に向かう機内は、ACLの話題で溢れていた。

 もっとも、空港や駅からのアクセスは非常に不便だ。仁川ユナイテッドの本拠地、仁川サッカースタジアムが、ソウル駅から60分の桃源駅と横断歩道を挟んで直結しているのに対し、蔚山スタジアムは基本的に電車やバスを複雑に乗り換える必要がある。一見さんにはややハードルが高い。

 また、仁川では韓国料理屋やセブンイレブン、コーヒーショップといった常設店のほか、キッチンカーでトッポギ(約570円)、おでん(約342円)、焼き鳥(約513円)、ホットドッグ(約570円)、たこ焼き(約684円)が売られ、食料調達には困らなかった。

 しかし、こちらはそういった類の店がほとんど無し。郊外に、サッカー観戦に特化したスタジアムがポツンと存在するイメージで、事前の準備が不可欠だ。

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