「圧倒的です」鄭大世が“師と仰ぐ解説者”は? 「選手目線なんてただの甘え」

2024年04月19日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「ある意味最強」

解説業について熱く語ってくれた鄭大世。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 元Jリーガーで現在は解説者の鄭大世氏に次の質問をしてみた。「解説上手な方は誰ですか?」と。すると、鄭大世氏は「師と仰いでいるのは林陵平です」と即答した。

「圧倒的です。林陵平の解説を聞いたあとに他の解説を聞くと陳腐に思えてしまいます」

 その林氏と共演した時、鄭大世氏は本人から「東大サッカー部で監督をやっていた経験もあって、戦術の穴が見えるようになった」という話を聞いた。

「(林氏は)元からサッカーマニアで、選手のスパイクのメーカーまで見ているそうです。プロの経験もあって、ある意味最強なわけですよ。元選手、戦術家、ジャーナリストと、その全てを持っているのが林陵平です」

 鄭大世氏はこんなエピソードも話してくれた。
 
「解説で座って、スタメン表を見ながら喋っていたんです。それが当たり前だと思っていたんですね。でも、林陵平と一緒にいたら凄い量の資料を持っていて、話す内容の紙をベタベタ貼っていて、戦術ボードも持参しているわけです。こうやって解説はやるんだと教えてもらったのが林陵平です」

 そんな林氏の姿を見て、鄭大世氏は「選手目線なんてただの甘え」と痛感させられたという。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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