【ヴォルフスブルク 2-0 レアル・マドリー|採点&寸評】全選手が仕事を完遂したホームチームと全く機能しなかった強者

2016年04月07日 遠藤孝輔

不利を予想されながらも、堅守速攻を完遂して見事な完封勝利。

(C) SOCCER DIGEST

【ヴォルフスブルク|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 7
ラインを下げすぎずに自陣に分厚い守備ブロックを構築し、奪ってからの速攻という一貫した戦術を機能させた。2点のリード後も集中を切らさず、マドリー攻撃陣をシャットアウト。焦らずにパスを回して時間を使うなど、試合巧者ぶりも見せつけたドイツの雄が、見事なアップセットを演じた。
 
監督 ディーター・ヘキンク 7
チャンピオンズ・リーグ(CL)未経験のB・エンリケを先発させた抜擢から、ゲームマネジメント、交代策まで非の打ちどころがなかった。完勝に導いた立役者だ。
 
【ヴォルフスブルク|選手採点&寸評】
GK
☆MAN OF THE MATCH
1ディエゴ・ベナーリオ 7
ベンゼマの決定機を阻止した14分の好守を皮切りに、枠内シュートをことごとくストップ。遅延行為による警告を除けば、完璧に近い出来だった。
 
DF
8ヴィエイリーニャ 6
前半は1対1の守備対応に苦しんだが、ポゼッション時の安定感は抜群。時間を使いたい終盤に敵陣でファウルを誘うなど、最後まで汗を流し続けた。
 
18ダンチ 6.5
巧みなラインコントロールや身体を張った守りで零封に貢献した。前半に一度だけ自陣深い位置で軽率なパスミスを犯したが、致命傷にならなかったのは幸運だった。
 
25ナウド 6.5
負傷離脱からの復帰戦とは思えない充実のパフォーマンス。周囲と良い距離感を保ちつつ、激しい寄せやヘディングで敵の攻撃を跳ね返した。
 
34リカルド・ロドリゲス 7
ナバスとの駆け引きを制し、PKで貴重な先制点をもたらす。冴えていたのは、逆サイドからのクロス対応や攻撃参加時の丁寧なパスだ。
 
※MAN OF THE MATCH=この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページ鋭いカウンターでチャンスを量産した攻撃陣も軒並み高評価に。

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